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英語の早期教育とは?メリットや海外の事例について解説

お子さまに英語力を身につけさせるためには、早めの学びが大切です。

本記事では、英語早期教育の概要やメリットなどについて解説します。お子さまの英語学習に力を入れたいおうちの方は参考にしてください。

英語の早期教育とは

英語の早期教育とは、一般的に中学校入学前に英語を学ぶことを指します。この時期に英語に触れることは、言語習得の土台をつくるために有効です。

中学校から本格的に英語の学習が始まるものの、この段階では受験対策のための英語学習の傾向があるため、より早い段階で英語に触れ、自然に習得できる環境が重要視されるようになっています。特に、0歳から幼児期にかけて始めることが効果的とされています。

英語の早期教育が求められている背景

英語の早期教育が広まった背景には、国際化が進展するなかで、企業や組織がグローバルに展開し、共通のコミュニケーション手段として英語が重要視されるようになったことが影響しています。この流れは20世紀初頭から始まり、近年ますますその必要性が高まっています。

早期英語教育のメリット

ここでは、早期英語教育のメリットについて解説します。

英語を理解しやすくなる

幼少期、特に0歳から10歳頃は「臨界期」と呼ばれ、脳の発達が活発な時期です。この時期に英語を学ぶことで、日本語を介さず、英語をそのまま理解する「英語脳」が発達します。英語を自然に理解する能力は、後に学習する場合よりも大きな効果を発揮します。

リスニング力が高まる

日本語を母語とする人が成長すると、“R” “L” “TH” など、日本語にはない音の識別が難しくなるといわれています。しかし、幼少期から英語に親しんでおけば、発音の違いにも早い段階で慣れ、英語のリスニングやコミュニケーションがスムーズに進むようになります。

ネイティブのように話せるようになる

幼少期に英語を学び始めると、音を聞き取る力が高いため、英語を母語としている人に近い発音ができるようになります。子どもの頃は発音の模倣が得意であり、英語をまるで母語を学ぶかのように自然に身につけられます。

英語に対する抵抗感が少なくなる

幼少期から外国人講師と触れ合ったり、英語を話す環境に身を置いたりすることで、海外の人に対する苦手意識が少なくなります。子どもたちは勉強ではなくあくまでも自然な生活の一環として英語を学び、日本語を覚えるのと同様に、スムーズに英語を習得します。

このような環境で育つことで、英語を使うことが当たり前になり、学習に対するストレスが軽減されます。

多様性への受容力が身につく

幼少期から他文化に触れることで、異なる価値観や文化を受け入れる力が自然と育まれます。異文化への理解が深まり、海外の人ともスムーズにコミュニケーションが取れる人になるでしょう。

将来的に、幅広い人間関係を構築し、適応力を持った人になることが期待されます。

早期英語教育のデメリット

ここでは、早期英語教育のデメリットについて解説します。

セミリンガルになる可能性がある

セミリンガルとは、日本語と英語の両方でコミュニケーションを取れる状態を指します。しかし、この状態では、どちらの言語においても完全な言語能力を持っていません。 

幼少期から英語と日本語を同時に学ぶことで、どちらの言語も年齢に対して十分なレベルに達していない状態になる恐れがあります。特に母語のみで育った子どもと比べて、理解が難しくなることが懸念されます。

日本語の力が伸びない

0歳から10歳という脳の発達が著しい時期に、日本語の基礎力をしっかりと身につけることは重要な取り組みです。この時期に英語を優先し過ぎると、日本語での思考能力が十分に発達しない可能性があります。

日本語での思考能力や表現力を養っておくと、結果的に英語の理解も進みやすくなります。

英語嫌いになる恐れがある

早期英語教育を無理に進めることは、お子さまにとってプレッシャーになることがあります。期待をし過ぎたり、結果だけを求めてしまったりすると、英語を楽しむことができず、英語そのものを嫌いになってしまうリスクがあるでしょう。

お子さまのペースに合わせて適度なアプローチをし、楽しみながら学べる環境を提供することが大切です。

日本人としてのアイデンティティーが形成しづらい

英語を優先して学ぶあまり、日本人としてのアイデンティティーが形成されにくい恐れがあります。過度に英語に慣れ親しむことで、日本文化や日本語への関心が薄れてしまうでしょう。

そのため、日本の文化や言葉をしっかり学びつつ英語に接していけるようバランスを取ることが大切です。

国内における英語の教育状況

2020年度から、新学習指導要領によ小学校の英語学習が国内では必修化されました。文部科学省は、以下の内容を定めています。

  • 小学校3年生~4年生は外国語活動として2年間、計70単位時間(年間35単位時間) 
  • 小学校5年生~6年生は教科として2年間、計140単位時間(年間70単位時間) 
  • 合計210単位時間をかけて指導する 

 

参考:新学習指導要領全面実施に向けた小学校外国語に関する取組について|文部科学省初等中等教育局 情報教育・外国語教育課 

海外における英語の教育状況

ここでは、海外における英語の教育状況について解説します。

フィリピン

フィリピンでは、フィリピ語と英語が公用語として使用されています。小学校では、1年生から英語の授業が始まり、毎日1単位時間(60分間)の授業が行われています。これにより、フィリピンの生徒は早い段階で英語に親しみ、1年生の後半には日本の高校生レベルの英語力に到達するともいわれています。

オランダ 

オランダでは、国全体の取り組みとしてバイリンガル教育が推進されています。小学校卒業時には、生徒の英語力がCEFL(外国語の運用能力を評価する国際基準)のA1からA2レベルに到達しています。これは、日常的な簡単な会話や、基礎的な情報の理解が可能なレベルです。 

中国

中国では、2001年から小学校での英語教育が必修化され、早期の英語学習が国の政策の一環として行われています。この政策により、英語力が急速に向上しました。特に北京や上海などの都市部においてこの傾向は顕著です。

韓国 

韓国での学年別の英語カリキュラムは、以下のとおりです。

  • 小学校34年生:週に2単位時間(1単位時間・40分)
  • 小学校56年生:週に3単位時間(1単位時間・40分)

 

幼少期から体系的な英語教育が行われていることもあり、韓国では英語力の向上が重視されていることが分かります。

ドイツ

ドイツでは、小学校3年生から英語教育が始まり、週に2単位時間(単位時間・45分)の英語学習が行われます。ドイツの英語教育はコミュニケーション能力の向上を重視しており、生徒が実際に英語を使って力を養うことを目指しています。

タイ

タイでは、小学校1年生から英語教育が始まる点が特徴です。タイは近年、イマージョン教育にも力を入れ、英語を母語のように自然に習得できる環境を提供しています。これにより、今後の英語教育の成果が期待されています 

早期英語教育において意識すべきこと

ここでは、早期英語教育において意識すべきことについて解説します。

お子さまが楽しく学べるようにする

早期英語教育で重要なことは、お子さまが楽しく学べる環境をつくることです。お子さまが自主的に学びたいと思える状況を整えると、学習への意欲が高まりやすくなります。強制的な学習や過度結果を求めると、英語への興味や自信を失うリスクがあります。楽しさを重視したアプローチが、長期的な学びを促す点を押さえておきましょう。

継続して学ぶ

英語は短期間で習得できるものではなく、長期的な学習が必要です。お子さまが日常的に英語に触れられる環境を整えることが、学びを継続させるためには欠かせません。英語を学べる時間を確保したり、英会話スクールに通ったりすることで、習慣的な学習が可能になります。

日常的に英語に触れるための方法

お子さまが自然に英語に触れられるように、アニメを英語の音声で見たり、英語の絵本を読んだりするなどの機会を用意すると効果的です。また、「おうち英語」や英会話スクールの利用も、お子さまの英語力を伸ばす手段として有効です。お子さまが喜んで英語に向き合える環境づくりを意識しましょう。 

日本語教育にも力を入れる

お子さまのアイデンティティーやコミュニケーションのベースとなるのは、やはり日本語教育です。英語の学習を積極的に行っても、言語力は母語を上回らないといわれています。

日常生活で豊かな日本語に触れさせることが、お子さまの全体的な言語能力を高めます。結果的に、英語の学びにも役立つでしょう。

おうちの方も参加する

身近な存在であるおうちの方が英語学習に参加すれば、お子さまは安心して英語の学びを進められます。一緒に楽しむことが大切であるため、英語の歌や絵本を用いて親子で英語に触れる時間をつくるとよいでしょう。これにより、長期的な学習効果が高まります。おうちの方とお子さまが一緒にも英語に親しんでいけるやり方は複数あるので、自分たちに合った方法を見つけましょう。

ほめてあげる

英語学習の過程では、小さな成果でもしっかりとほめることが重要です。ほめられることで、お子さまは「自分の英語力が伸びている」という自信を持ち、英語に対する抵抗感が次第に減っていきます。

早期英語教育では、ほめることでお子さまのモチベーションが維持され、楽しみながら学び続けられます。

早期英語教育の方法 

ここでは、早期英語教育の方法について解説します。

CDDVD

CDDVD、動画を通して英語に触れることで、お子さまは自然に英語に親しめます。こうした教材を用いれば、英単語やフレーズを自然に覚えやすくなるでしょう。最初はおうちの方も一緒に取り組むとより効果的です。 

絵本

絵本を使った英語学習は、幼児期の子どもにとって効果的です。同じ絵本を繰り返し読めば、自然に語彙を増やせます。また、お子さまと一緒に過ごす時間に英語の絵本などを読んであげることで、楽しみながら学びつつ、英語に対する親しみを深められます。

英会話教室・オンライン英会話

インプットとアウトプットの場として、英会話教室やオンライン英会話を活用するのも効果的です。英会話を通して、実際のコミュニケーションを体験することで、学んだ英語を使って表現する力を養えます。

英語を話す機会を定期的に持つことで、英語学習に意欲的になり、より自然に英語を習得する効果も期待できます。

英語教材

英語教材による学びを取り入れれば、おうちで効率的に英語を学べます。教材選びに悩んだ場合は、Sanrio English Masterがおすすめです。

Sanrio English Masterは、インプットとアウトプットのバランスがよい点が魅力の教材です。知育効果もあり、お子さまの考える力や調べる力などが育まれます。 

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学習を始める時期の目安 

英語の学習は、早ければ早いほど効果的です。5歳までに耳にする音は、その後の音域に大きな影響を与えるため、この時期までにさまざまな英語に触れれば、耳が英語に慣れていきます。

幼少期から英語教育を始めることで、自然に英語に触れる時間が増え、長期的な学習の土台を築けるでしょう。英語の学習に費やす時間を十分に確保するためにも、できるだけ早くから取り組むことが推奨されます。 

まとめ

英語に対する将来的な苦手意識を少なくしたい場合は、早期教育に力を入れましょう。できる限り自然なかたちで英語に触れられる環境を整えることが大切です。

お子さまの英語の早期教育に興味があるは、Sanrio English Masterをぜひご活用ください。身体を動かして英語表現を覚えていくなど、自然に英語を学べるよう設計された教材です。まずは無料サンプルや無料体験で、お子さまに合う教材かどうかをぜひお試しください。

この記事を書いた人

スズキ

株式会社サンリオ エデュテイメント事業部

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