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子どものごっこ遊びとは?身につく能力や年齢別のおすすめを紹介!

子どもにとって、遊びの定番といえば「ごっこ遊び」です。ごっこ遊びをすることで、子どもはさまざまな能力を育みます。例えば、コミュニケーション能力や社会性、他者の目線になって考える能力などです。

また同じごっこ遊びでも、その内容は年齢が上がるにつれて徐々に細かな設定が組まれ、ストーリーが作り上げられていきます。この記事では、子どもがごっこ遊びを通じて身につける能力やごっこ遊びの種類、年齢別のおすすめの遊びなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

子どものごっこ遊びとは?

「ごっこ遊び」とは、自分以外の人・もの・動物になりきる遊びのことです。人でないものになりきること、自分だけでなく他の人やものを何かに見立てることなども、ごっこ遊びの一環です。特定のものを真似しながら、ストーリーを作り上げていきます。

日常生活に沿ったおままごとや、自ら武器を作って使うヒーローごっこなど、どの子どもでも楽しめる遊びです。個人差はあるものの、一般的には2歳頃からごっこ遊びを始め、小学校低学年まで続くといわれています。

ごっこ遊びで身につくもの

ごっこ遊びで身につくスキルは6つあります。それぞれについて解説します。

1. 協調性 

2人以上でごっこ遊びをする場合、お互いにコミュニケーションをとらなければなりません。ストーリーの設定を考える際はもちろん、ごっこ遊びが始まってからも相手の言動を受けて、自分もストーリーに合わせたリアクションをとることが必要です。

ときには、ごっこ遊びのなかで自分の意にそぐわない配役になることもあります。しかし、複数人とごっこ遊びをするならば、相手の希望に沿うことも必要です。ごっこ遊びを通じて、相手に合わせる協調性やコミュニケーション能力が育まれるでしょう。

2. 社会性

ごっこ遊びは設定に沿ったルールが存在します。これは現実の社会のルールに触れる機会となるでしょう。

たとえば「お店屋さんごっこ」では、店員役とお客さん役では、役割が異なるため必要な行動も変わります。店員役では丁寧な言葉遣いを、お客さん役では代金を払うなど決まったアクションが必要です。暗黙のルールを理解し、相手と共通の認識を持つことで遊びが広がっていきます。

3. 他者の目線になって考える能力

ごっこ遊びは、自分以外の人になりきって楽しむものです。他者の立場になって物事を考える必要があり、心の発達につながります。 

また自分以外になりきるためには、相手のことをよく観察する必要があります。相手の行動の理由を考えるため、自分だけの目線ではなく、他者の目線になって考える能力が育まれるでしょう。 

4. 記憶力・観察力

自分以外の何かになりきるということは、対象の言動を記憶しておく必要があります。アニメであればキャラクターの設定やセリフ、ストーリー、動物であれば行動の特徴などです。緻密な設定になるほど、より細部まで記憶していなければなりません。記憶力と同時に、リアリティを持たせるための観察力も身につくでしょう。 

5. 表現力

ごっこ遊びでは基本的に、自分ではないものになりきるものです。お母さんや先生など、身近な人になりきることもあれば、アニメのキャラクターや人間以外のものになりきることもあるでしょう。 

別人になりきり、それを相手と共有するためには「表現力」が欠かせません。特定のものに自分がなりきっていることが、相手に伝わらなければ、ごっこ遊びが展開できないためです。ごっこ遊びによって、自分がなりたいものを表現する力が養われます。

6. 想像力・創造力

ごっこ遊びでは、しばしばぬいぐるみをしゃべらせたり、公園の一角を家に見立てたりします。子どもの想像力次第では、ぬいぐるみが感情豊かに会話をする、砂場が家のキッチンのようになる風景はよく見られることです。ごっこ遊びのなかではこのような想像が豊かに広がっていきます。

ごっこ遊びを通じて、自然と想像力が培われます。イメージのなかでストーリーが進行していくことも、想像力を刺激する要因になります。 

ごっこ遊びの種類

ごっこ遊びには「モデリングタイプ」と「ロールプレイタイプ」があります。それぞれについて解説するので、ぜひ参考にしてください。 

モデリングタイプ

モデリングタイプとは、大人の動作を単純に真似する遊びです。0〜2歳までは、まだ「ごっこ遊び」といえるほど、細かな設定やストーリーに沿った遊びはしません。保護者が料理しているのを見て野菜を切る真似をする、ぬいぐるみ相手にミルクを飲ませるといった行為が、モデリングタイプに該当します。

ロールプレイタイプ

3歳以降になると、「役割を真似する」ロールプレイタイプのごっこ遊びが始まり、年齢が上がるにつれて1人から複数人での遊びになっていきます。親になりきってご飯を作る役の人がいれば、それを待つ子ども役の人もいるなど、大人が一般的にイメージする「ごっこ遊び」がロールプレイタイプです。

各年齢で見られる子どもの遊び方

年齢ごとに、子どものごっこ遊びは変わっていきます。年齢が上がるにつれて遊びの質が向上し、より実社会に近いストーリーとなっていきます。 

0~1歳

1歳頃までは、ごっこ遊びの前段階の「再現遊び」が見られます。これは複雑なストーリー展開をするのではなく、動物などの真似をする程度です。簡単な体操をすることもあるようです。掃除や料理など、家族の日常生活の様子を見ているだけでも、大きな刺激になるでしょう。

2歳

2歳頃になると「見立て遊び」が活発になります。積み木や砂場を、別のものに見立てて遊ぶようになるのが、2歳頃です。何かに見立てて遊んでいるときに「〇〇だね」と声をかけて共感を示すことで、いっそう想像力を養えるでしょう。

3〜4歳

3~4歳頃になると、おままごとやヒーローごっこといった本格的な「ごっこ遊び」が始まります。しかし3歳頃では、複数人が一緒に遊んでいるように見えて、まだ個々が異なる遊びをしています。

この状況を並行遊びと呼び、役割が決まっていない分、おもちゃの取り合いも生じやすいといった特徴があります。本格的に、集団で同じ遊びを始めるのは、4歳頃からとされています。

5〜6歳

5歳頃になると、子どもたちだけの世界を作るようになります。このくらいの年齢から、子どもの世界で役割を決め、ルールを設定するようになります。個々が主体性を持って、遊びに取り組むようになるため、保護者は様子を見る姿勢が大切です。この頃になると、道具も自分たちで作るようになります。

ごっこ遊びにおいておうちの方が押さえておきたいポイント 

子どもはごっこ遊びから、さまざまな能力を自然と育んでいきます。ここでは、楽しい遊びの時間が、より豊かな成長の機会となるよう、ごっこ遊びをする年齢のお子さまを持つおうちの方が、押さえておきたいポイントを解説します。 

子どものイメージを尊重する

子どもの想像力を育むために重要なことは、保護者が子どものイメージを尊重することです。保護者の方から見ると「それは変だ」と思ってしまうシチュエーションもあるかもしれません。しかし、大人視点で「これはこういうもの」と口出ししてしまうと、想像力を伸ばす妨げになる可能性があります。お子さまの自由な発想を尊重することが大切です。 

多くのものに触れさせる

ごっこ遊びは、身近なものからスタートするケースが多くあります。日常的にさまざまなものに接する機会を設けることで、お子さまはより多くの学びを得られるでしょう。一緒に買い物へ行く、行ったことのない場所へ出かけるなども、お子さまにとって貴重な経験です。さまざまな場所や物事に接することで、観察力も養えます。

親子で一緒に楽しむ

おうちの方も忙しい毎日かもしれませんが、可能な範囲でお子さまと一緒に遊ぶ時間を作ることをおすすめします。年齢が低いほど、遊びの面でも保護者のサポートが必要です。短くても、できるだけ一緒に楽しむ時間を持てるとよいでしょう。

環境を整える

お子さまがごっこ遊びを楽しめる環境を整えることも大切です。ただしこれは、多くのおもちゃを用意することではありません。おもちゃを購入せずに一緒に作る時間を持つのも、貴重な経験となります。 

また、お子さまが自分で遊び始められるよう、おもちゃを手の届きやすい場所に配置するというように、遊びに集中できる空間づくりを心がけるとよいでしょう。

おすすめの「ごっこ遊び」は?

子どもにおすすめの「ごっこ遊び」は、複数のバリエーションがあります。ここでは、5種類をピックアップして解説します。 

お店屋さんごっこ

お店屋さんごっこは、ごっこ遊びの定番です。商品を選び、お金を払うといった社会のルールや「いらっしゃいませ」などの言語力も必要です。レジや商品など、必要な道具も多いため、準備段階から楽しめる遊びといえます。

お世話ごっこ 

お世話ごっことは、ぬいぐるみ相手にミルクをあげる、着替えさせるなど自分以外の相手を「お世話する」遊びのことを指します。30cm前後のぬいぐるみは、ちょうど子どもがお世話ごっこで遊びやすい大きさです。お世話で使う洋服や哺乳瓶などもあると、子どもの想像力をよりいっそう刺激できるでしょう。

電車ごっこ

電車ごっこもお店屋さんごっこと似ています。切符を買って電車に乗るといった社会活動を経験できます。電車以外にも、バスや救急車などさまざまな乗り物があるでしょう。「ガタンゴトン」といった効果音や「次は〇〇駅に止まります」といったアナウンスを工夫することで、よりリアルなごっこ遊びができます。

おままごと

おままごとは、家族のやりとりを再現しています。お父さん役やお母さん役、兄弟役など家庭に沿った役割分担がされます。おままごとを通して、お子さまの観察力に驚かされる人も多いかもしれません。

なりきりごっこ

なりきりごっこは、ヒーローやお姫様といった定番から、アイドルや、アニメのキャラクターなど多種多様です。子どもにとっては、自分の好きな世界を存分に楽しめる遊びです。また自分の好きなキャラクターやヒーローなどの言動をよく観察することも必要です。変身グッズを作るなどの創意工夫も楽しめるため、発想力が育まれます。

まとめ

子どもの定番の遊び「ごっこ遊び」は、さまざまな能力を育む機会となります。コミュニケーション能力や社会性、他者の目線になって考える力、記憶力・観察力などを自然と育まれていきます。おうちの方は、お子さまの想像力を大切にしながら、のびのびと遊べる環境づくりを心がけましょう。

ごっこ遊びを始める時期のお子さまは、さまざまな体験を通して成長していきます。この時期にお子さまが多くのものに触れられる環境づくりが大切です。Sanrio English Masterは、「英語」と「知育」を一度に学べるW学習システムの英語教材です。親子で楽しみながら取り組めます。詳しい情報はぜひ、以下をご覧ください。

この記事を書いた人

スズキ

株式会社サンリオ エデュテイメント事業部

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