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メンタルリープはいつ?特徴・メリット・注意点を解説

メンタルリープは、赤ちゃんの脳が急速に成長する期間を指す言葉です。赤ちゃんが不機嫌になったり、ぐずったりすることが増える時期です。欧米ではメンタルリープが広く認知されており、多くの保護者が特徴を理解しています。

この記事では、メンタルリープの時期やメリット、注意点を解説します。ぜひ参考にしてください。 

メンタルリープとは

メンタルリープとは、オランダ出身のプローイュ博士が発見した「赤ちゃんのぐずり期」を指す言葉です。出産予定日から20か月にわたり、赤ちゃんは10回のぐずりの時期を迎え、その間に脳の発達が進んでいきます。 

メンタルリープの過程を理解することで、赤ちゃんが泣く理由がかり、適切に対応できるようになります。赤ちゃんの成長過程を肯定的に捉え、脳の発達を支援することが重要です。 

メンタルリープが起こる時期

メンタルリープは10回のぐずり期があります。メンタルリープが起こるそれぞれの時期について解説します。

生後5週目ごろ(五感のリープ)

赤ちゃんの五感が発達し始めるのは生後5週目ごろで、「五感のリープ」と呼ばれる過程です。外出を通じて新しい匂いや音に触れ、さまざまな刺激を受け入れるようになります。五感が発達することで警戒心が強まり、戸惑いやぐずりが見られる場合もあるでしょう。周囲の出来事に対する興味が増し、反応が豊かになる時期です。

生後8週目ごろ(パターンのリープ)

赤ちゃんが物事のパターンを認識し始めるのは、生後8週目ごろで、「パターンのリープ」と呼ばれる過程です。繰り返し見る景色や物の形を意識し、覚えるようになります。自分の手や足を認識し、意を持って動かせるようになるため、自己表現が可能です。新しい発見に対して戸惑い、ぐずる場合もあります。 

生後12週目ごろ(推移のリープ)

赤ちゃんの体がしっかりし、五感がさらに発達するのは生後12週目ごろで、「推移のリープ」と呼ばれる過程です。これまで「点」として認識していたものが「線」として理解され始めるときです。保護者の声の抑揚や動作に興味を示し、遊びやコミュニケーションが活発になります。新しい理解に戸惑い、ぐずることがあるかもしれません。

生後19週目ごろ(出来事のリープ)

赤ちゃんが物事の複雑な変化を感覚的に捉えられるようになるのは、生後19週目ごろで、「出来事のリープ」と呼ばれる過程です。理解力が向上し、保護者の意識に近づくようになります。短い連続動作やリズム遊びに興味を示すことが特徴です。複雑な一連の出来事を1つの事象として捉え、戸惑いやぐずりが現れることもあります。

生後26週目ごろ(関係のリープ)

ずり這いや後追いが始まり、目を離せなくなるのが生後26週目ごろで、「関係のリープ」と呼ばれる過程です。物や人との距離感や位置関係を理解し始め、空間の存在に気づいて驚くことがあります。高い場所に登ろうとする行動が見られるでしょう。自身の意図と現実のギャップに戸惑い、ぐずることがあります。

生後37週目ごろ(分類のリープ)

物事を分類する能力を獲得するのは生後37週目ごろで、「分類のリープ」と呼ばれる過程です。砂場での遊びを通じて、物の特性を確認する様子が見られます。他者の感情を理解し始めますが、急な対応に順応できないため、ぐずることが特徴です。動物の種類を区別し、外での探索を好むようになります。

生後46週目ごろ(順序のリープ)

物事の順番を理解し、物体同士の関係性を感じ取れるようになるのは生後46週目ごろで、「順序のリープ」と呼ばれる過程です。食事を口に運んだり積み木を積んだりする動作が見られます。目標達成のための手順を考え、自ら行動するようになるでしょう。新しい感覚の変化に伴い、ぐずりが見られることがあります。

生後55週目ごろ(工程のリープ)

乳児から幼児への移行期は、生後55週目ごろで、「工程のリープ」と呼ばれる過程です。行動範囲が広がり、より複雑な物事の順番や工程を理解できるようになります。興味を持ったものに積極的にアプローチする姿が見られ、ヒステリーのようなぐずりが現れることが特徴です。

生後64週目ごろ(原則のリープ)

ルールや物事の関係を理解し始めるのは、生後64週目ごろで、「原則のリープ」と呼ばれる過程です。学んだ手順を自分で変え、結果の違いを楽しむ力が育まれます。奇妙な行動や友達を叩くなどの反応が見られるでしょう。言葉の成長が進む反面、急激な変化に困惑し、ぐずったり泣いたりする場面が増える期間です。 

生後75週目ごろ(体系のリープ)

物事を体系的に理解するのは、生後75週目ごろで、「体系のリープ」と呼ばれる過程です。場所ごとのルールや善悪を区別し、環境に適応する力が育まれます。家では自我を強く表現する一方、保育園といった新しい環境では遠慮することもあるでしょう。変化に戸惑いながらも、理解力や判断力が向上し、自我をしっかりと示す行動が見られます。

メンタルリープについて知ることのメリット

メンタルリープを把握すると、保護者にもよい影響をもたらします。メンタルリープに関して知ることのメリットを解説します。 

泣いている原因がメンタルリープだとわかる

メンタルリープによる特有のぐずりがあることで、赤ちゃんが泣いている理由がわかりやすくなります。赤ちゃんがこれまでとは違う泣き方をしている場合、保護者がメンタルリープの仕組みを理解していれば、冷静な対応が可能です。保護者自身の気持ちも楽になり、育児より積極的に進められます。

成長の兆候であることがわかる

メンタルリープは生後20か月の間に10回発生し、それぞれ異なる成長のサインを示します。ぐずりの時期は、赤ちゃんの脳の成長を示す証拠として捉えましょう。成長過程を実感することで、育児がより楽しく感じられるかもしれません。メンタルリープについての知識があれば、ぐずりを単なる不快なものではなく、成長の一部として理解できます。

心構えができる

メンタルリープは赤ちゃんの出産予定日を基に計算することで、次のリープの時期を予測できます。定期的なリープの発生を理解すれば、適切な対処法の準備が可能です。無計画にあやすのではなく、知識に基づいた対応もできるでしょう。赤ちゃんが戸惑っている時期には、安心感を与える環境を整えることが重要です。

メンタルリープの注意点

メンタルリープは赤ちゃんの発達過程で起こる重要な変化ですが、保護者が注意すべきことの理解が求められます。メンタルリープに関する重要な注意点を解説します。 

「なんとかしなきゃ」と考えない

「なんとかしなければならない」と焦らないことが大切です。無理に泣き止ませようとせず、赤ちゃんの様子を静かに観察しましょう。冷静に状況を受け入れ、危険がないかを確認し、問題がなければ成長を見守ります。ぐずりについて悩みすぎず、必要であれば周囲にサポートをお願いすることも必要です。

スキンシップを増やす

メンタルリープ前やメンタルリープ中には特有のぐずりがよく見られます。赤ちゃんの不安を和らげるために、スキンシップを大切にしましょう。抱っこや声かけ、笑顔などでリラックスさせることが重要です。

赤ちゃん中心の生活リズムをつくる

メンタルリープ中は赤ちゃんのぐずりが続き、生活リズムが乱れやすくなります。新生児期に整えた睡眠時間が泣く時間に変わることもあるため、赤ちゃんの成長に合わせた生活リズムの見直しが必要です。規則正しい生活は、赤ちゃんに安心感を与えます。食事や睡眠の時間を一定に保つことが大切です。

まとめ

メンタルリープは、赤ちゃんの成長段階において必ず訪れる時期であり、脳が急速に成長する際に現れるぐずりの期間です。欧米では広く認識されています。適切に対処するためには、赤ちゃんが泣いたり不機嫌になったりする理由を理解し、メンタルリープの特徴を把握しておくことが重要です。

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この記事を書いた人

スズキ

株式会社サンリオ エデュテイメント事業部

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