フォニックスの覚え方は?英語学習で押さえておきたいルール・法則を解説
英語学習を効率的に進めたいなら、フォニックスがおすすめです。フォニックスは、英語圏の子ども向けに開発された学習法で、スペルや正しい発音の習得に役立ちます。
本記事では、英語学習やフォニックスに関心がある方に向けて、フォニックスの概要と学ぶメリット、覚え方などを解説しています。ぜひ参考にしてください。
目次
フォニックスとは?
効率的な英語の学習法といわれるフォニックスとは、どのようなものなのでしょうか。フォニックスの概要について解説します。
フォニックスの意味
フォニックスとは、英語の文字と発音の規則性を学び、正しく読むための学習法です。英語圏の子どもに向けて、読み書き学習のために開発されました。フォニックスでアルファベットの発音・ルールを学ぶことで、スペルの習得が楽になります。
逆にいえば、知らない英単語でもスペルから発音を推測できるようになるため、英語を読む力が身につくといえるでしょう。フォニックスにより、効率的に英語の読み書きが学習できます。
フォニックスは英語の基礎
日本ではあまり取り入れられていないフォニックスですが、英語ネイティブの人の多くは幼稚園・小学校で最初に習います。英語特有のルールを理解することで、発音の推測ができるようになるため、英単語が読めない状態でも大いに役立つでしょう。
スペルと発音の両方を身につけられるフォニックスは、英語学習のモチベーションを保つ重要な要素といえます。
英語初学者がつまずきやすいポイント
英語を学び始めると、スペルの学習やローマ字との違いにつまずくことがあります。それぞれの理由について解説します。
英語の書き(スペル)における課題
1つ目は、スペルに対するつまずきです。日本では、多くのカタカナ語(外来語)が使われているため、さまざまな英単語を知っているという方も少なくありません。しかし、音を知っていてもスペルがわからないケースが多く、英語を初めて学習する際につまずきやすいポイントといえます。
日本の英語学習では、ひたすら「書いて読む」といった丸暗記が主流でした。一方のフォニックスは、文字と発音のルールを理解し、音からスペルを予想できるようになるため、楽に英単語を覚えられます。
英語・ローマ字の違い
2つ目は、英語とローマ字の違いについてです。ローマ字は、日本語の発音にアルファベットでよみがなをふったものですが、英語のスペルと法則が異なります。例えば、英語で母音を表す文字はローマ字と同じく5種類です。しかし、発音は20種類以上あります。
発音のルールが異なるにもかかわらず、ローマ字読みに引きずられてしまうことから、スペルでつまずいてしまうと考えられます。そのため、英語学習は、スペルを覚えるための丸暗記より、学習効率が高いフォニックスがおすすめです。
フォニックスを学ぶメリット
フォニックスで英語を学ぶメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 英単語の読み書きがスムーズにできる
- 英単語をより速く覚えられる
- 日本語にはない音を聞き取れる
英語の発音ルールを理解することで、正しい読み方・スペルが身につきます。また、音を文字に変換できるようになるとスペルを推測できるため、英単語も覚えやすくなるでしょう。さらに「L」や「R」といったような、日本語にはない音を聞く力が身につく点もメリットです。
フォニックスはいつから学習すべき?
フォニックスは、早いタイミングからの学習がおすすめです。子どもは、5歳頃までさまざまな言語を聞き分ける能力があるとされています。特に0~1歳は、聴覚の「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、正しい音の習得に最適な時期といわれています。
幼児期は、高い第二言語の習得能力を持ち、年齢とともに能力は低下します。ネイティブレベルの発音を習得したいなら、小学校入学前がよいでしょう。就学前であれば、フォニックスの学習を通して、効果的に英語を習得できます。
大人にもフォニックス学習は効果的?
フォニックスは、早い段階からの学習がよいとされていますが、大人の英語学習にも効果的です。例えば、英単語の発音を再確認できます。
英語には日本語にない音が多くあるため、フォニックスを通じて発音のルールを学ぶことで、正しい読み方を身につけられるでしょう。知らない英単語を読む際にも役立ちます。また、正しい発音を身につけることにより、英語でのコミュニケーション力のアップも期待できます。
フォニックスの覚え方
まずは、遊びを通して英語に慣れ親しむのがよいでしょう。CDやDVDで音楽を聴いたり、歌を歌ったりするなどがおすすめです。最初は丸暗記でも問題ありません。フォニックスの基礎を身につけた後に、アルファベットと発音の法則を学ぶと理解しやすくなります。
アルファベットの識別ができる4~5歳頃になったら、フォニックスのルール一覧表やカードを活用しましょう。おうちの方と一緒に、ゲーム感覚で楽しみながら覚えられます。
覚えておくべきフォニックスの主なルール
ここからは、フォニックスの基本ルールについて紹介します。代表的な3つのルールを押さえておきましょう。
「u」は「ウ」ではなく「ア」の音に近い
1つ目は、アルファベットの「u」です。ローマ字では「ウ」と読みますが、英語では「ア」に近い音で発音されます。発音記号は[ʌ]です。 縦方向に軽く口を開け、リラックスして喉の奥で発音するイメージになります。日本語の「ア」の発音とは異なるため、注意してください。
この発音の単語例には、以下のようなものが挙げられます。
- under
- umbrella
- uncle
- jump
- summer
ちなみに、日本語の「ウ」にあたるのは「oo」です。「book」「room」などの単語があります。
「friend」の「i」など、発音されない文字がある
英単語には「サイレントワード」と呼ばれる、発音されない文字があります。以下は、サイレントワードを含む単語例です。
- friendのi
- mateのe
- eightのgh
例えば、マジックe(サイレントe)は、「末尾のeは読まない」「直前の母音はアルファベットのように読む」といったルールがあります。「safe」なら末尾の「e」は読まず、直前の母音「a」を「エイ」と発音するといったイメージです。
ただし、全ての英単語がルール通りに発音されるわけではありません。
「ea」「ee」「ey」は「e」と同じ発音
英単語のなかには、アルファベットと同じ発音をする文字があります。アルファベット読みといいますが、例えば以下のような綴りです。
- 「ea」「ee」「ey」:「e」と同じ発音(例:tea・feet・key)
- 「ai」「ay」:「a」と同じ発音(例:rain・May)
- 「oa」「ow」:「o」と同じ発音(例:goal・snow)
「ea」「ee」「ey」は、アルファベットの「e」と同じく「イー」と発音するため、「tea」は「ティー」と読めます。「ai」「ay」は、アルファベットの「a」と同じく「エイ」、「oa」「ow」は、アルファベットの「o」と同じ「オウ」という発音です。
フォニックスで英語の大部分を読み書きできる
フォニックスを理解すると、大部分の英単語を読み書きできるようになるといわれています。前述したように、英語の発音ルールを習得することで、知らない英単語でもスムーズな読み書きが可能です。もちろん例外もあるため、読めない単語も存在するでしょう。
単語と意味を結びつける学習やアウトプットも必要です。しかし英語学習では、まずフォニックスを学び、基礎を身につけることが重要といえます。「英語が聞き取れる」「1人で英語の絵本が読める」など、できることが増えれば自信につながり、よりスムーズな英語学習が実現できるでしょう。
英語のリエゾン(リンキング)とは?
リエゾン(リンキング)とは、子音と母音あるいは単語と単語が連結して、音が変化することです。例えば、「get up」をネイティブが発音すると「ゲラッ」となります。「t」は無声音のため聞こえず、「u」と連結して音が変化するためです。
ネイティブの発音では、このような音のつながりや脱落がよく見られます。リエゾンを理解することは英語力のアップに必要といえるでしょう。単語1つひとつのリエゾンを暗記するのはなかなか難しいですが、フォニックスを学び、ルールを理解することで、正しい発音やリスニング力の向上に役立ちます。
日本におけるフォニックス学習の現状
英語の読み書きに最適なフォニックスですが、日本の小学校・中学校では学習が十分に行われていません。従来の英語学習は、文法や単語の暗記が中心で、正しい発音が身につきにくいというデメリットがあります。
小学校から何年も英語を学習しているにもかかわらず、発音がカタカナ英語になってしまうのは、フォニックスを身につけていないためです。現在では、徐々に日本の学校でもフォニックスの導入・採用が増えつつありますが、教師側のサポート体制の整備などが課題となっています。
また、日本では英語を日常的に使用する機会が少なく、限られた授業時間のなかでは、試験対策が優先されやすいのも理由のひとつでしょう。
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まとめ
英語圏の子どもたちが、まず初めに学ぶフォニックスは、英語の基礎ともいえる学習法です。音と文字のルールを学ぶことで、正しい読み方を理解し、音からスペルを推測することもできるようになるでしょう。
幼児期から始めれば、正しい発音も自然と身につけられるでしょう。お子さまの英語学習を検討するなら、楽しみながら学べる教材をおすすめします。Sanrio English Masterは、お子さまとおうちの方が遊びながら、英語にも知育にも取り組める英語教材です。
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