絵本の読み聞かせにはどのような効果がある?時間帯の目安や注意点も解説!
絵本の読み聞かせは、子どもにさまざまなよい影響を与えます。実際に、読み聞かせによって、どのような効果が期待できるのでしょうか。
この記事では、絵本の読み聞かせがもたらす具体的な効果について解説します。読み聞かせに適した時間帯の目安や、注意すべきポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
読み聞かせとは?
読み聞かせとは、大人が子どもに本や物語を読んで聞かせる行為のことです。大人は本の内容を声に出して読み、子どもはそれを聞いて楽しみます。
読み聞かせは、子どもが本や物語に興味を持つきっかけとなり、読解力や想像力を育むのにも効果的です。また、大人と子どものコミュニケーションの一環としても重要な役割を果たします。
絵本を読み聞かせる時間帯の目安
絵本の読み聞かせには、適した時間帯があります。以下は、推奨される時間帯とその理由です。
朝食後
朝の時間帯は脳が活発に働きやすく、子どもが絵本の内容を理解しやすい傾向があります。情報を効率よく吸収できるため、語彙力や想像力の向上にも効果的です。また、朝に読み聞かせを行うことで、子どもが1日の始まりを楽しい気持ちで迎えやすくなり、その日をポジティブに過ごしやすくなります。
夕食後
身体を動かした後や食事の後など、子どもが休憩する時間は、絵本の読み聞かせに適しています。絵本のストーリーやイラストを楽しむ時間を作ると、心身をリフレッシュできるためです。さらに、お出かけや保育園で感じた緊張やストレスが和らぐことで、精神的な安定にもつながります。
就寝前
就寝前は、絵本の読み聞かせを取り入れやすい時間帯です。また、リラックスできる絵本を選ぶことで、緊張や興奮を和らげ、子どもの入眠をサポートする効果もあります。さらに、就寝前の読み聞かせを習慣にすると、寝る前のルーティンが定着し、安定した睡眠習慣を身につけることが期待できます。
年齢別の絵本の選び方
読み聞かせの効果を十分に得るためには、年齢に応じた絵本を選ぶことが大切です。ここからは、年齢別の絵本の選び方について解説します。
0〜1歳
0〜1歳の子どもは、まだ言葉を十分に理解できないため、シンプルな絵本が適しています。言葉や構成が分かりやすく、絵や内容に繰り返しが多いものを選ぶとよいでしょう。また、この時期は視力の発達が未熟なため、色が鮮やかで輪郭がはっきりしたイラストの絵本がおすすめです。内容は、子どもにとって身近な物事や遊びに関連しているものが適しています。
2〜3歳
2〜3歳になると、理解できる言葉が増え、自分でできることも多くなり、周囲の物事への興味が高まります。そのため、日常生活の出来事を描いたものや、キャラクターの表情や感情が分かりやすい内容の絵本を好きになりやすいです。また、想像力が豊かになり始める時期でもあるため、簡単なストーリーのある本も適しています。
4〜6歳
4~6歳はさまざまな知識が増える時期であり、絵本の内容をよく理解できるようになります。また、絵本の内容と自分を重ねて考えることも可能になり始めるため、学びを得られるものがおすすめです。例えば、家族や友人との関係を大切にすることや、我慢が必要な状況についてなどが挙げられます。
絵本の読み聞かせで期待できる効果
絵本の読み聞かせには、さまざまな効果が期待できます。以下は、代表的な効果とその詳細です。
語彙が増え、言語能力が発達しやすい
絵本の読み聞かせを通じて、子どもはそれまで知らなかった言葉に触れることが可能です。また、大人がそばにいるため、分からない言葉についてその場で質問することも可能です。絵本の読み聞かせによって語彙や文法に関する知識が増え、言語能力が発達すると、コミュニケーション能力が向上し、良好な人間関係を築く力も育まれます。
読解力が高まる
絵本の読み聞かせによって語彙が増えると、読解力も高まり、ストーリーや文脈を理解しやすくなります。読解力の獲得は、教科書を利用した学習の質を向上させるのに効果的です。また、他者とのコミュニケーションも円滑に進めやすくなります。
想像力が豊かになる
物語の世界やキャラクターは、子どもの想像力を育みます。文字が読めない子どもでも、読み聞かせであれば、物語を楽しみ、世界を広げることが可能です。想像力が豊かになると、アイデアを生み出したり、問題を解決したりする力も身につきます。
集中力が高まる
子どもは集中できる時間が短いとされていますが、読み聞かせを通じて、ひとつのことに集中して取り組む力を養うことが可能です。さらに、読み聞かせを習慣にすることで、集中力が身につき、人の話をしっかり聞く姿勢が育まれます。集中力が高まることで物事を効率よく進める力にもつながるでしょう。
感情表現が豊かになる
絵本の世界に入り込んだ子どもは、登場人物の感情を疑似体験できます。絵本にはさまざまなキャラクターの喜怒哀楽を体験した子どもは自分の感情を豊かに表現できるようになり、他者の気持ちを察する力も身につきます。
自己肯定感が高まる
読み聞かせによって感情表現が豊かになると、自身の成長を実感しやすくなり、自己肯定感が高まります。自己肯定感の高まりは、他者との信頼関係の構築や学力の向上にも重要です。
コミュニケーションを取る機会になる
絵本の読み聞かせは、大人と子どもがコミュニケーションを取る機会としても役立ちます。絵本を通じて、普段あまり使わない言葉や表現を用いて会話できることも大きな利点です。また、読み聞かせは子どもの語彙や表現力を豊かにし、共感力を高める効果もあります。
その結果、コミュニケーションに対する抵抗が少なくなり、他者の感情を察しやすくなることが期待できます。
絵本を読み聞かせる際の注意点
絵本を読み聞かせる際は、いくつかの点に注意しましょう。ここからは、具体的な注意点とその詳細を解説します。
お子さまが読みやすい位置で絵本を持つ
絵本を子どもに読み聞かせる際は、子どもが絵を見やすいように持つ位置に注意しましょう。絵が見えないままでは、ストーリーを理解しにくく、子どもが飽きてしまう原因になります。特に、読み手が読むことに集中すると、絵本が上向きになりやすいため、適切な角度を保つように意識することが大切です。
絵本を動かさない
ストーリーに躍動感がある場面でも、絵本自体は動かさない方がよいとされています。子どもは自分のペースで絵本の世界を楽しんでおり、絵本を動かすと集中力や想像力の妨げになることがあるためです。また、子どもが思い描いたイメージを壊し、別のイメージに誘導してしまう可能性もあります。絵本はなるべく動かさず、純粋にストーリーを読み聞かせましょう。
お子さまのペースに合わせて読む
絵本を読み聞かせる際は、子どもの反応を見ながらペースを合わせることが大切です。具体的には、文字を読む速さやページをめくるタイミングに注意しましょう。また、子どもが読み聞かせに興味を示さない場合は、表紙を見せるなどして、自分から集中できるよう工夫するとよいでしょう。
読む側も一緒に楽しそうにする
絵本の読み聞かせには、教育的な側面もあります。しかし、無理に読ませたり、プレッシャーを与えるような雰囲気になってしまったりすると、逆効果になりかねません。子どもが読み聞かせを楽しめるようにするためには、読む側も楽しむ気持ちを持つことが大切です。読み手が楽しそうに読むことで、物語やキャラクターの心情に合わせた声の抑揚も、より効果的になります。
声の抑揚や大きさを意識する
抑揚をつけたり、大きな声で絵本を読んだりすることは効果的ですが、過剰になりすぎないよう注意が必要です。あくまで主役は絵本であり、子どもの注意が読み手に向きすぎると、読み聞かせ本来の効果が期待できません。また、派手に読もうと意識しすぎると早口になりがちなので、落ち着いたペースを心がけましょう。
アドリブを入れない
絵本は、言葉のリズム感や世界観が計算されて作られています。そのため、アドリブによって絵本のバランスを崩さないよう注意しましょう。具体的には、過剰なリアクションをしたり、無関係なセリフを加えたりするのは控えるべきです。
アドリブは子どもの興味を引くのに効果的に思えます。しかし、読み聞かせの内容と絵本のストーリーにズレが生じると、不安や疑問を抱かせてしまう可能性があります。
途中で話を中断しない
絵本の読み聞かせでは、子どもの集中力を保つことが大切です。話を途中で止めずに最後まで読み聞かせるために、環境を整えたうえで適切な時間に行うことが大切です。そのため、物語の内容について質問したり、絵を説明したりして話を中断するのは避けましょう。
また、状況を要約することも、子どもが絵本の内容を理解する妨げになる可能性があるため控えるのが望ましいです。
まとめ
絵本の読み聞かせは、語彙力や読解力の向上など、学習面で多くのメリットが期待できます。特に、幼い頃から英語の絵本を読み聞かせると、将来的に英語力を身につけることが可能です。
Sanrio English Masterの絵本は、全25冊と種類が豊富です。各Grade別で3冊ずつの絵本に加え、フォニックスの絵本が1冊含まれており、0歳から幅広い年齢のお子さまが楽しめるよう工夫されています。
また、各絵本にはお子さまが飽きない工夫が施されています。例えば、飛び出す絵本やシールを貼る絵本のほか、縦型の絵本、迷路遊びができる絵本、カラールーペで色を学べる絵本など、多彩な種類が揃っています。
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