赤ちゃんの眠りが浅い原因と改善策|浅い眠りが脳の発達に重要な理由も解説
赤ちゃんの眠りが浅いことは珍しくありません。おうちの方が心配になることもあるかもしれませんが、浅い眠りは脳の発達のために重要な役割を果たしている側面もあります。
この記事では、赤ちゃんの眠りの特徴や、眠りが浅い原因、対策などを解説します。さらに、浅い眠りが脳の成長や学習に重要な役割を果たす理由についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
赤ちゃんの眠りの特徴
「赤ちゃんがすぐに目を覚ましてしまう」とお悩みの方は少なくありませんが、その大きな原因は、赤ちゃんの眠りの特徴にあります。
浅い眠りの割合が多い
眠りには2つの種類があります。レム睡眠は浅い眠りで、体はほぼ動きませんが、脳が活発に働いている状態です。一方、ノンレム睡眠は深い眠りで、脳の活動が大幅に低下し、体も修復、回復しています。
赤ちゃんの睡眠の約50%はレム睡眠であり、大人の約15~20%と比べて2倍以上です。さらに、赤ちゃんのレム・ノンレム睡眠の1サイクルは約30~60分で、何度も浅い眠りが訪れます。大人の1サイクルが約90分で、一晩に3~5回程度であることと比べると、眠りが浅いことが特徴です。
このため、赤ちゃんはちょっとした音や刺激で目を覚ましやすい傾向があります。
体内時計が発達途中
赤ちゃんは体内時計(生体リズム)が発達途中のため、昼と夜の区別が明確についていません。生後すぐの赤ちゃんは、1日の体内時計の周期が約25時間とされており、大人の24時間のリズムと異なります。このため、不規則な時間に眠ったり、起きたりすることが特徴です。特に新生児期(生後3か月ごろまで)は、昼夜の区別がなく、頻繁に目を覚まします。
赤ちゃんの眠りが浅いと悩むケース
赤ちゃんの眠りが浅いと、どのような困りごとが出るのでしょうか。よくある3つのケースを紹介します。
夜になるとなかなか寝つかない
赤ちゃんは夜にまとまって眠れず、昼夜が逆転することがあります。おうちの方が睡眠不足で辛いと感じることもよくあるでしょう。しかし、成長とともに少しずつ昼夜のリズムが整ってくるため、焦らずお子さまを見守る時期といえます。
泣いてばかりで寝つかない
赤ちゃんが大泣きしてしまい、なかなか寝つけないことがあります。おむつや授乳で対応しても泣き続け、理由がわからず困ることも少なくありません。あやしたり遊んだりしたことが刺激となり、さらに大泣きしてしまう場合もあります。
授乳後も寝つかない
授乳すれば眠ると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。授乳を眠るための手段にすると、夜中に目覚めたときに授乳なしでは寝られなくなることもあります。授乳以外でも安心できる、寝る前の習慣を取り入れることが大切です。
赤ちゃんの眠りが浅い原因
赤ちゃんの眠りが浅いのは、何らかの原因がある場合がほとんどです。対策を講じるためにも、よくある原因を知っておきましょう。
空腹で眠りが浅い
赤ちゃんは一度に多くの母乳やミルクを飲めないため、すぐにお腹がすいてしまいます。特に新生児期は胃が小さいため、3~4時間ごとに授乳が必要になり、空腹で眠りが浅くなる場合がよくあります。
寝ついてから3~4時間後に目を覚ます場合は、空腹が原因の可能性があるため、授乳してみるとよいでしょう。
おむつの不快感で眠りが浅い
おむつが濡れたままだと、肌が蒸れて不快になり、眠りが浅くなりやすいです。特に長時間のおむつ交換がない夜間は、不快感が原因で目を覚ましやすくなります。赤ちゃんは母乳やミルクを飲んだ後に排泄することが多く、おむつが汚れる頻度が高いため、寝る前に確認して、必要に応じて交換しましょう。
光の刺激で眠りが浅い
赤ちゃんは光の刺激に敏感なので、部屋が明るすぎると寝つきにくくなってしまいます。ナイトライト(常夜灯)程度の光でも、つい見てしまい、深い眠りに入りにくくなる赤ちゃんもいます。近年は、パソコン・タブレットで寝かしつけ動画を再生する方法もありますが、ディスプレーの光で脳を興奮させている可能性もある点に注意が必要です。
暑さや寒さによって眠りが浅くなる
赤ちゃんは大人より体温調節が未熟で、暑さや寒さに敏感です。部屋が暑すぎたり寒すぎたりすると、寝つきが悪くなり、眠りが浅くなることがあります。空調を控えて自然な環境で育てる考え方もありますが、快適に眠れる室温に調整するのもひとつの方法です。
体調が悪いため眠りが浅い
体調不良が原因で眠りが浅くなる場合もあります。例えば、ゲップがうまく出ないと不快感が続き、寝つけなくなる赤ちゃんがいます。また、離乳食を始めたころに多いのが便秘です。おなかが張って苦しかったり、ガスがたまって不快に感じたりすると、眠りが浅くなります。
おうちの方が眠りを妨げている
何度も布団をかけ直す、あやす、といった行動が、赤ちゃんの眠りを浅くしてしまう場合もあります。布団をかけたために暑くて寝苦しくなったり、眠たいときにあやされて覚醒してしまったりするなどです。自分で眠る力を育てるために、そっと見守ることも必要です。
赤ちゃんの眠りを促す方法
赤ちゃんの浅い眠りは自然な成長段階で、必ずしも悪いわけではありません。しかし、眠りを促したいときは以下の方法を試してみてください。
赤ちゃんの深部体温を下げる
赤ちゃんを入浴させると体温が一時的に上昇しますが、その後、深部体温が下がり、眠りに入りやすくなります。寝かしつけに適したタイミングは、入浴後45~60分くらいです。ただし、この時間は入浴後に静かに過ごした場合に限ります。静かに音楽を聴かせたり、絵本を読み聞かせたりするなど、入浴後の過ごし方も大切なポイントです。
赤ちゃんの睡眠環境を整える
赤ちゃんにとって寝やすい環境を作ることも大切です。一例を以下に挙げます。
- 寝室を暗く静かにする:遮光カーテンに変える、照明をつけない、家電の動作ランプが目立たないようにする、など
- 快適な室温と湿度を保つ:室温は夏25~28℃、冬19~23℃が目安、湿度は50~60%程度
- 親の動きに影響されにくいようにする:ついたてを置く
少しの工夫で快適な環境を整えられます。
日光浴をする
朝に日光を浴びると、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が夜に促され、昼と夜のリズムがつきやすくなります。朝にカーテンを開けて部屋を明るくする習慣をつけると、その効果を期待できます。午前中にベランダや公園などで短時間でも日光浴をするとよいでしょう。
毎朝決まった時間に起きて日中は明るい場所で過ごし、夜は暗く静かな環境で過ごすと、体内時計が整いやすくなります。
お昼寝の時間を調整する
昼夜のリズムを整えるため、お昼寝は午後3~4時までに終えるのが理想的です。日中に活動し、適度に疲れることで夜ぐっすり眠れるようになります。
授乳や離乳食の時間を決めておく
授乳や離乳食の時間を一定にすると、体内時計が整い、睡眠リズムが整いやすくなります。また、赤ちゃんの消化リズムにもよい影響を与え、消化不良や空腹感による眠りの浅さも生じにくくなります。夜中に授乳する必要があった場合には、暗い環境で行い、眠りのリズムを崩さないようにするのもポイントです。
専門家に相談してみる
眠りが浅い場合、体調不良や発達の問題が原因の可能性もあります。原因がよくわからない場合は、小児科や産婦人科などの医療機関、自治体の子育て窓口、保健センターや児童家庭支援センターなどの専門家に相談するとよいでしょう。
赤ちゃんの浅い眠りは脳を成長させている
赤ちゃんの浅い眠りには、よい面もあります。ここでは、浅い眠りが脳の成長に与える影響を解説します。
赤ちゃんは浅い眠りで情報を整理している
赤ちゃんの睡眠の多くは浅い眠り(レム睡眠)です。このレム睡眠中に、その日に体験したことを整理し、脳の回路を作るといわれています。例えば、おうちの方の発話、周囲の人の表情やジェスチャーなどを刻々と吸収し、それらを浅い眠りの間に脳内で整理しています。赤ちゃんにとっては、見るもの聞くものすべてが新しい情報といえ、その整理のために浅い眠りが不可欠です。
赤ちゃんは学習に適した時期でもある
赤ちゃんの脳は0~1歳の間に急速に発達します。神経回路が次々に形成され、将来の学習や認知能力の基礎が作られます。
例えば、赤ちゃんは英語の意味を理解していませんが、英語特有の周波数に耳や脳が慣れる効果が期待できます。簡単な英単語を繰り返し聞くだけでも、日本語とは異なる周波数を持つ発音をインプットでき、将来的に聞き取りやすくなるといわれています。
「学ぶ」という意識が生じない分、遊びながら自然に英語に触れられるでしょう。
0歳のお子さまの発達具合に合わせた「Sanrio English Master」
0歳の赤ちゃんは、周囲の音や声を楽しみながら、おうちの方とのスキンシップを通じて日々成長しています。この時期に英語に触れておくと、日本語とは異なる英語の発音やリズムを自然に聞き分けられるようになりやすいことは、科学的にも証明されています。
「Sanrio English Master」は一緒に英語の歌を聞いたり、手遊びを取り入れたりすることで、楽しく学べる通信教材です。お子さま向けの商品を開発しているサンリオならではのノウハウを生かした、エンターテインメント性豊かな教材となっております。
0歳以降も、1~2歳、3~4歳、5~6歳・小学生と、お子さまに段階的に継続して学んでいただけます。
まとめ
赤ちゃんの眠りが浅い場合は、少しの工夫で改善できることがあります。浅い眠りは脳を成長させる役割を果たしており、必ずしも悪いわけではありませんが、必要に応じて対策を講じましょう。
「Sanrio English Master」は、脳が急成長している赤ちゃんに向けた教材を提供しています。お子さまの発達や言語習得の専門的な知識を融合していることが特徴です。
例えば、「おやすみプロジェクター」は、天井に映像を映す光刺激を抑えた方式でゆったりと絵本を読み上げ、おだやかな眠りを誘います。おもちゃに興味が持ち出したら、おうちの方と一緒に、おしゃべりぬいぐるみなどで遊べます。知育も兼ねて取り組めるため、将来的な学習の入口としても最適です。