2025年6月19日、立命館大学大阪いばらきキャンパスにて「ビデオ教材を用いた母子の笑顔の共創」をテーマにシンポジウムを開催いたしました。本シンポジウムでは、ロボットと子どもの相互作用を研究するDevelopmental Cyberneticsや乳幼児が持つ社会的認知能力についての最新の知見が紹介されました。また、立命館大学と株式会社サンリオが連携して進めている、英語教育における母子間の効果的なインタラクションに関する研究も発表され、今後の取り組みについて多角的な議論を交わしました。

※本研究で使用するビデオ教材はSanrio English Masterに付属するMovies(動画教材)に収録されているものです。

開催概要

日程:2025年6月19日(木)
会場:立命館大学大阪いばらきキャンパス
テーマ:「ビデオ教材を用いた母子の笑顔の共創」

開会のご挨拶

はじめに立命館大学人間科学研究科研究科長 兼 総合心理学部学部長の矢藤優子教授から開会のご挨拶があり、産学連携取組と地域との共生などを通した、株式会社サンリオと連携の意気込みをお話しいただきました。

講演

続く講演では、立命館大学の板倉昭二教授より「ディヴェロップメンタル・サイバネティクス―母子を繋ぐロボット―」と題し、子どもとロボットなどヒト以外のエージェントとの融合や相互作用を研究する学問領域であるDevelopmental Cyberneticsの概念と、母子間のインタラクションを促進するロボットの役割についてお話しいただきました。

その後、ノルウェー・スタヴァンガー大学のFrancesco Margoni博士より幼児がリーダーシップについて初期段階から高度な理解を持っていることを示す研究成果が発表され、イタリア・ミラノカトリック大学のFederico Manzi博士より乳児のロボットに対する認知反応や保育園での自由遊びにおけるロボットの活用、さらにはごっこ遊びや相互模倣といった心理的スキルの促進可能性について報告がありました。

株式会社サンリオからはエデュテイメント事業部シニアマネージャーの高山昂平よりサンリオの企業理念に基づく事業展開についてご説明し、ゼネラルマネージャーの太田誠二郎より幼児向け英語教材『Sanrio English Master』の特徴と効果についてご紹介いたしました。

最後に、立命館大学の武田悠衣氏から「英語教育における母子間の効果的なインタラクションと学習の継続性」と題して、立命館大学と株式会社サンリオが協同で進めている研究の概要をご報告いただきました。今後、母子間の有効な関わり方や、お子さまが飽きないような教材の使い方を立命館大学と明らかにしてまいります。