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子どもの「創造力」を育む8つの方法と6つの注意点

「創造力」とは、柔軟な発想のもと、新しいアイデアやデザインを生み出す力のことです。子どもの成長において重視される力の1つですが、なぜ重視されるのか、理由まで知っている人は少ないでしょう。この記事では、子どもの「創造力」が重要視される背景、育むメリット、方法、注意点などについて解説します。

お子さまの「創造力」を伸ばしたいと考えているおうちの方は、ぜひ参考にしてください。

「創造力」とは

「創造力」とは、ゼロから自分で考えて、新しい何かを作り出し、形にする力のことです。英語ではcreativity(クリエイティビティ)といいます。「創造力」は、幼少期はもちろん、大人になっても役立つ力です。たとえば、仕事で新しいビジネスを生み出したり、課題に対して解決策を提示したりする際に「創造力」は欠かせません。 

「創造力」と「想像力」の違い

「創造力」と混同されやすい言葉に、同音異義語の「想像力」があります。「想像力」は、頭のなかで架空のものを思い浮かべるといった、新しいイメージを思い描く力のことです。英語ではimagination(イマジネーション)といいます。一方、「創造力」は、思い描いたアイデアを実際の形にする行動力まで含んだ、より実践的な力といえます。

「創造力」と「発想力」の違い

「発想力」も、「創造力」と混同されやすい言葉の1つとして挙げられます。「発想力」とは、知識や経験をもとに新しいアイデアを生み出す力のことです。「想像力」と同じように、実際に形作るかどうかの部分で「創造力」と異なります。「創造力」は、「発想力」から生まれたアイデアを実現する力まで備えている点が特徴で、考えを実践へと移す力も含んでいます。

「創造力」が重要視される背景

なぜ、子どもの教育において「創造力」が重要視されるのか、その背景について解説します。

社会の変化が急速に進んでいるため

「創造力」が重視されるようになった背景の1つが、社会の急速な変化です。昨今の社会では、新しい変化に柔軟に対応する力が求められています。既存の考え方にとらわれず、新たなアイデアを生み出し形にしていく力が、これからの社会で活躍するにあたって大切になってきます。

AIと共存する必要があるため

AIの発展も、子どもの「創造力」が注目される背景の1つです。近年はAIの普及が進んでおり、AIが既存の仕事を奪うのではと懸念されています。そのため、これからはAI技術といかに共存できるかがポイントになるでしょう。 

AIは、過去のデータをもとに処理を行うことは得意ですが、新しいものを生み出す創造的な活動は、人間にしかできない部分です。そのため「創造力」は、AIと共存していく時代に大切な力といえます。

創造力を育むには家での取り組みが重要

「創造力」を育むにあたって重要なことは、経験の「積み重ね」です。学校をはじめとする既存の教育現場では、集団行動を基本としています。そのため、子どもが自由な発想や行動をする時間や場所が、どうしても限られています。「創造力」を育む経験を積み重ねるためにも、家庭でも楽しみながら取り組むことをおすすめします。 

幼少期は創造力を育みやすい時期である

幼少期は、子どもの「創造力」を育みやすい期間です。「創造力」は、大人になってからも育むこと自体は可能です。しかし、大人は年齢を重ねるごとに固定観念にとらわれやすくなります。その結果、自由な発想のもと、積極的に行動することが困難になります。

一方で、幼少期の子どもは、常識にとらわれることなく、柔軟かつ自由な発想が可能です。このことから、幼少期は「創造力」を育むゴールデンエイジともいえます。「創造力」を育む取り組みは、幼少期から家庭でもはじめることが効果的です。 

子どもの創造力を育むことによる3つのメリット

幼少期に子どもの「創造力」を育むことで得られるメリットについて、以下で解説します。

新たなアイデアを生み出せるようになる

「創造力」を育むメリットの1つは、新たなアイデアを生み出す力が身につくことです。「創造力」が豊かな子どもは、物事への好奇心が強く、自ら調べ、考えを深めていく傾向があります。物事への関心と追求する姿勢は、新たなアイデアを生み出す源となります。この発想力は、義務教育をはじめとする学生期間の学びだけでなく、社会に出たときの強みとなっていくでしょう。 

目標に対して積極的に行動できるようになる

目標に向かって積極的に行動できるようになる点も、お子さまの「創造力」を育むメリットの1つです。目標達成には計画を立てる力と、考えた計画を実行する行動力が必要です。「創造力」の高い子どもは、独創的なアイデアや解決策を思いつき、実行するモチベーションを持っているため、行動力が伴っています。

また、自分で計画、挑戦、結果の検証、改善というサイクルを楽しめるため、より自分らしい方法で目標達成を追求できます。

社会人として活躍するための基礎を築ける

社会人として活躍するための基礎が築けることも、子どもの「創造力」を育むメリットの1つです。「創造力」は子どものみならず、社会人にも求められる力です。特にデザイナーをはじめとするクリエイティブ関連の職種や企画職などでは、欠かせない力となっています。「創造力」が高まることで、将来の可能性も広がっていくでしょう。

子どもの創造力を育む8つの方法

子どもの「創造力」を育む方法はさまざまです。以下では、「創造力」を育む主な8つの方法について解説します。

本の世界にたくさん触れる

「創造力」を育むには、さまざまな種類の本に触れることをおすすめします。世界にはフィクションやノンフィクションなど、多種多様なジャンルの本が存在しています。本を読むことで、未知の世界や多くのアイデアに触れることができます。多くの言葉も知ることができ、表現力が向上し、「創造力」の基盤となるでしょう。

また、本のジャンルによって「創造力」以外の力を育むことも可能です。たとえば、物語を読むことで、共感力や思考力も同時に育まれていきます。

ごっこ遊びをする

ごっこ遊びも「創造力」を育む方法になります。ごっこ遊びとは、別の何かになりきったり、真似したりする遊びの総称です。自分で設定を考えて、異なる役割を演じる必要があり、さまざまな状況を考えることも必要です。ごっこ遊びを通じて、創造力だけでなく、柔軟な思考と広い視野を育む効果も期待できるでしょう。

砂遊びや粘土・ブロック遊びをする

砂遊びや粘土、ブロック遊びは、手指を動かして直感的に形作る体験を通して、子どもの「創造力」を育みます。たとえば、砂遊びでは形を固定することが難しく、水を入れたり型を利用したりする工夫が生まれます。自然と工夫を生み出す過程で、課題を解決するための「創造力」が育まれていきます。 

また、粘土やブロック遊びでは、多彩な色や形に触れることで豊かな発想が広がり、自分のアイデアを形作る楽しさを体験できます。手先の感覚も自然と育つため、子どもの成長に欠かせない遊びといえるでしょう。

お絵かきをする

お絵かきも、子どもの「創造力」を育む方法の1つです。お絵かきでは自分の感情やアイデアを、紙や鉛筆、クレヨンなどの道具を使って、絵や図形、色などで表現します。そのため、自分の感情やアイデアを具体化する力を育むことにつながります。また、「創造力」だけでなく、色彩感覚や空間認識力などを育める点も、お絵かきのメリットです。

工作やものづくりをする

工作やものづくりは、アイデアを形にする喜びを通して「創造力」を育む活動です。工作やものづくりでは、材料を選び、テーマに沿って作品を作り上げていく中で、自分なりの発想や工夫を重ねていきます。折り紙や身近な材料を使った工作など、自分が頭のなかでイメージしたものを形にする体験を通して、「創造力」は豊かに育まれていきます。

また、おうちの方が「こんなものを作ってみたら楽しそう」とお子さまに提案するのもよいでしょう。

プログラミングをする

プログラミングも、子どもの「創造力」を育む効果が期待できます。プログラミングでは、自分のアイデアを実現するために、ルールを理解してコードを書いていきます。どのような動きにするか、手順はどうするか、より効率的な方法はないかなど、試行錯誤しながら進めます。結果、問題解決力が育ち、自分のアイデアが形になる楽しさも体験できます。

また、プログラミングのスキルは需要が高いため、社会人になったときの強みにもなるでしょう。

リトミックやダンスに取り組む

リトミックやダンスも、子どもの「創造力」を育む方法の1つです。音楽に合わせて体を動かしたり、自由に表現したりする体験は、子どもの「創造力」を刺激します。聴覚や視覚をはじめ、五感を活用することも、子どもの「創造力」の成長に影響を与えます。また、習ったダンスをもとに、オリジナルの表現を加えていくことも楽しいでしょう。

自然のなかで遊ぶ

子どもの「創造力」を育むためには、自然のなかでの遊びも大切です。昨今は室内の遊びが充実している一方で、外での遊び時間は減少しつつあります。しかし、自然のなかには、室内とは異なる環境があります。天気、光、香りなどを五感で感じながら、どのように遊ぶかを考え行動することが「創造力」を刺激します。

子どもの創造力を育む際の6つの注意点

お子さまの「創造力」を育むにあたって、おうちの方が押さえておきたい注意点について解説します。

おうちの方も一緒に楽しんで取り組む

お子さまの「創造力」を育むうえで大切なことは、おうちの方も一緒に楽しんで取り組む姿勢です。お子さまは、おうちの方をはじめ、周囲の人間の言動から多くのことを学びます。そのため、おうちの方が積極的に楽しむ様子を見せることで、お子さまもポジティブに「創造力」を育む活動に取り組めるでしょう。

否定的な声かけや先回りをしない

「創造力」を育む過程では、否定的な言葉は避け、温かく見守ることが大切です。おうちの方のなかには、お子さまに成功体験を重ねてほしいと考え、失敗を防ごうと先回りする方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、お子さまの「創造力」は好奇心と挑戦する気持ちから育まれます。温かな言葉かけを心がけ、うまくいかないことがあっても大丈夫という安心感を伝えることが大切です。また、失敗したときは、お子さま自身で、またはおうちの方と一緒に解決策を考えていく姿勢が効果的です。

リラックスできる環境を整える

安心してリラックスできる環境を整えるのも、お子さまの「創造力」の向上に重要な役割を果たします。緊張感のある環境や集中が途切れやすい環境では、お子さまは十分に「創造力」を発揮できないことがあります。汚れたり散らかったりしてもいい空間や、汚れてもいい服を用意して、自分自身を開放しアイデアを広げられる環境を作ってあげましょう。

自由に遊ぶ時間を確保する

自由に遊ぶ時間を確保することも、お子さまの「創造力」を育むにあたって大切なポイントの1つです。お子さまのアイデアは、遊びに集中するなかで生まれます。1人で集中しているようであれば、おうちの方は少し離れた場所から見守ることをおすすめします。

具体的な言葉で褒めたり感想を伝えたりする

お子さまのアイデアや行動に対して、具体的な言葉で褒めたり感想を伝えたりしましょう。「すごいね」「上手だね」などの言葉だけでは、お子さまにおうちの方の思いが十分に伝わらないことがあります。どのような点が素晴らしいのか、具体的に褒めたり、感想を伝えたりするよう心掛けましょう。

また、お子さまが残した結果のみにフォーカスせず、取り組む過程での工夫や頑張りにも目を向けて、褒めることが大切です。

アイデアや考えを聞くようにする

お子さまの「創造力」を育むためには、お子さまの話に積極的に耳を傾けましょう。また、お子さまから質問されたときは、ただ答えを教えるのではなく、一緒に考える時間を持つことがおすすめです。お子さまが考えをまとめやすいように、アイデアやヒントを出し合うことも、お子さまの「創造力」を育む助けになります。 

お子さまに創造力がないのではと不安に思ったら

おうちの方のなかには、お子さまの「創造力」の成長について心配する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お子さまの成長過程には、個人差があるものです。焦らず、お子さま自身が興味を持ったことに注目して、小さなステップから始めていくことが大切です。 

まとめ

お子さまの「創造力」は、お子さまの将来にわたって大切な力となります。「創造力」は、おうちの方など周囲のサポートによって、より豊かに育まれていきます。お子さまの「創造力」を育みたい場合は、幼児教育に特化した教材を利用することもおすすめです。

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この記事を書いた人

スズキ

株式会社サンリオ エデュテイメント事業部

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