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幼児教育で大切にすべき6つのポイントとは?幼児教育のメリットやメソッドも解説

幼児教育とは、就学前の子どもに対して行う教育の総称です。幼児教育と聞くと、人によってはハードルが高いと感じるかもしれませんが、さまざまなメリットを享受できます。

この記事では、幼児教育のメリットをはじめ、主なメソッドや幼児教育を進めるうえで大切な6つのポイントを解説します。お子さまの幼児教育に興味を持っているおうちの方は、ぜひ参考にしてください。

幼児教育とは

そもそも幼児とは、1歳から6歳までの就学前の子どものことです。そして幼児教育とは、就学前の子どもに対して行う教育全般を指します。教育というものの、読み書きや四則演算のような基礎学力の向上を目的とした教育ではありません。幼児教育は、将来を見据えて成長の基盤を作ることを目的に行います。

幼児教育と早期教育との違い

幼児教育と混同されやすいものとして、早期教育が挙げられます。幼児教育は、人格形成や学習の基礎を養うのが目的です。一方の早期教育は、勉強やスポーツ、芸術など、専門的な分野の能力を伸ばすために行います。早期教育は大人の意向で始められる家庭が多く、乳児期や胎児期から開始する場合もあります。 

幼児教育の4つのメリット

幼児教育を行うことで得られる4つのメリットについて、以下で詳しく解説します。 

基礎体力や運動能力の向上が望める

昨今はゲームをはじめとする遊びの選択肢が増加した影響もあり、子どもたちの運動能力の低下が懸念されます。しかし、幼児期の間に運動や遊びの習慣化に成功すれば、子どもの基礎体力や運動能力の向上が望めます。また、体の使い方を学ぶことで反射神経も養われ、転倒や無理な体の動かし方を原因とする、各種ケガの防止効果も期待できるでしょう。

集中力・記憶力が養える

集中力や記憶力を鍛えられることも、幼児教育が子どもの成長にもたらすメリットの1つです。幼児期は、脳の発達が著しい期間です。幼児教育を通じたさまざまな体験は、子どもの脳に刺激を与え、集中力と記憶力を養えます。集中力と記憶力が高まれば、就学後の学習効率や理解力にもよい影響を与えるでしょう。 

好奇心や探求心を育てられる

幼児教育には、子どもの好奇心や探求心を育む効果も期待できます。幼児期は、身近にあるさまざまなものに対して興味や関心を抱く時期です。幼児教育を通じて好奇心や探求心を育めば、自発的な学習意欲の向上につながります。学習意欲が高まれば、勉強のみならず将来の仕事、そして生活に役立つスキルや経験を習得しやすいです。

社会性・人間性を身につけられる

子どもの社会性や人間性を育みたい場合も、幼児教育が有効です。社会において、他者と上手に付き合うコミュニケーション能力は必要不可欠です。幼児教育の場では、ほかの子どもたちとコミュニケーションを取ることで社会性の基礎を築きます。また、他者との関わりのなかで人間性に関わる思いやりの心、自分で考えて行動する力なども高められるでしょう。

幼児教育の主なメソッド

幼児教育には、さまざまなメソッドが存在します。主要な幼児教育のメソッドと特徴は、以下のとおりです。

シュタイナー教育

最初に紹介するのは、ドイツ発祥、哲学者であるルドルフ・シュタイナーが提唱したシュタイナー教育です。ヨーロッパ圏を中心に広く行われてきたメソッドですが、今ではアジア地域でも取り入れられるようになりました。大人の真似をさせる学習スタイルが特徴で、一人ひとりの個性を大切にしながら、個々の能力を最大限に引き出すことが可能です。

シュタイナー教育では3つに分けた発達段階のうち、0歳~7歳の第一段階においては、身体を育てることを重視しています。

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育は、ローマ大学最初の女性医学博士であり、教育家のマリア・モンテッソーリが提唱したメソッドです。子どもには「自己教育力」があることを前提としており、子どもの自主性を重視し、生涯学び続ける自立した人間の育成を目的としています。また、社会性を育むために、縦割りクラスで活動するのも特徴です。

モンテッソーリ教育においては、大人はあくまでも子どもたちを見守り、自発的に活動しやすいように援助する役割に徹します。

レッジョ・エミリア・アプローチ

イタリア北部の町、レッジョ・エミリア発祥の教育メソッドが、レッジョ・エミリア・アプローチです。世界トップ企業の附属幼稚園でも行われている教育メソッドで、子どもの個性や意思を尊重し、感性を最大限活かせます。レッジョ・エミリア・アプローチは、自主性や協調性のみならず、創造性を育むため美術に重点が置かれているのも特徴です。

美術を通じて自己表現力を高めることで、主体的に発見する力や伝える力、表現する力が養われます。

ドーマンメソッド

アメリカのグレン・ドーマンが用いた、脳に障がいのある子どもを救うために開発されたのが、ドーマンメソッドです。ドーマンメソッドは赤ちゃんの頃から算数や水泳などで神経発達を促すなど、子どもの早期教育に焦点を当てているのが特徴です。1960年代に家庭で行える乳幼児教育プログラムとして世界中に紹介されると、日本でも知育によいとして採用されるようになりました。 

ニキーチン教育

ニキーチン教育とは、ロシアのニキーチン夫妻が提唱した教育メソッドです。子どもの可能性を信じ、本来持っている力を最大限に引き出すことを重視しています。あえて危険を遠ざけないでおく、難しいことをさせるなど、一般的な教育概念にとらわれないのが特徴です。自主性が育まれるだけでなく、論理的思考や危機管理能力の向上にも期待できます。 

ピラミッドメソッド

ピラミッドメソッドは、オランダ政府教育評価機構であるCito(チト)が提唱した教育メソッドです。ピラミッド型(四角錐)の構造をした教育理論が名前の由来で、ピラミッドの土台には以下のような基本理念が設けられています。 

  • 子どもの自主性
  • 保育者の自主性
  • 寄り添うこと
  • 距離を置くこと

 

子どもが自分で選択して決断できる力を養うだけでなく、子どもが安心して学べる環境を整えることで、保護者の自主性も育まれます。

石井式教育法

教育学者の石井勲が提唱した教育メソッドが、石井式教育法です。その名のとおり日本発祥の教育メソッドで、漢字教育をメインに行います。言語とは思考の土台であり、適切な言語教育によって、子どもが本来持っている潜在能力を引き出すことが可能です。純粋に言語能力が高まるだけでなく、石井式の絵本を通じて豊かな情操や感覚も育めます。 

ヨコミネ式教育法

女子プロゴルファーである横峯さくら選手の伯父、横峯吉文が提唱した、比較的最近登場した教育メソッドです。究極の目的である自立を目指し、心の力と体の力、そして学ぶ力を育むことを目指します。ヨコミネ式教育法は、子ども同士の競争心や、真似をしたがる心理を利用しているのが特徴です。その結果、就学前に逆立ちや倒立、側転ができる、英語劇を行えるなどの成果がみられます。

七田式教育法

七田式教育法は、世界平和功労騎士勲章を受章した七田眞が提唱した教育メソッドです。幼少期にとくに発達するといわれている、右脳のトレーニングに重点が置かれています。トレーニング方法はフラッシュカードを用いたものをはじめ、暗唱や指先の運動など多種多様です。成長にともない左脳のトレーニングも行うことで、バランスのとれた脳の発達を促します。

おうちの方が幼児教育で大切にすべき6つのポイント

以下では、幼児教育を行うにあたっておうちの方が押さえておきたい、大切なポイントを6つ解説します。

お子さまの自主性を尊重する

幼児教育を行う場合はお子さまの自主性を尊重しましょう。子どもはやりたくないこと、興味のないことを強制されると反発します。一方で、興味や関心があるものに対しては自主的に学ぶ姿勢をみせます。

そのため、おうちの方はお子さまを普段からよく観察し、お子さまがどうしたいかを理解する姿勢を持ちましょう。また、質問にすぐ答えず、自分で考える時間を設けることも、お子さまの意欲を育てる有効な方法です。

適切な環境を整える

幼児教育を行うにあたって、おうちの方は教育に適した環境を整える必要があります。具体的に整えておきたい環境の条件は、以下のとおりです。

  • 周りとの良好な人間関係
  • 周りの人の人柄や言動
  • 周りの人たち同士の関係性(人的環境)
  • 安全で快適な広さや物(物的環境)

 

そのほかにも、自然的環境や社会的環境も整えるのが望ましいです。 

「遊び」を通して学べるようにする

遊びを通じて好奇心や探求心を養えるようにすることも、幼児教育において大切なポイントです。ごっこ遊びをはじめ、ゲームやパズル、外遊びなどは子どもたちの学習意欲の基盤になります。おうちの方が安心して遊べる環境を整えることができれば、お子さまは自主的に遊び、さまざまな学びを得るでしょう。 

達成感・成功体験を意識する

幼児教育を行う際は、お子さまの達成感、そして成功体験を意識しましょう。自主的に取り組んできたことで成功したときや何かを達成したとき、お子さまは自信を持ち、さらに進んで学ぶようになります。もしお子さまが学びのなかで何かの成果を残せたら、おうちの方も一緒に喜び、積極的に褒めるようにしましょう。

おうちの方も一緒に取り組む

幼児教育には、お子さまだけでなくおうちの方も一緒に取り組むようにしましょう。具体的には、幼稚園や幼児教室などの施設にいる間だけではなく、家庭でおうちの方と過ごす時間にも取り入れてください。お子さまと一緒におうちの方も幼児学習に取り組み、自らやってみせれば、お子さまの手本となり、さらに意欲を高めることにもつながります。 

先を見据えて取り組む

就学後やその先の人生も見据えて、幼児教育に取り組んでください。保護者のなかには、小学校受験をはじめ、目先の目標のために幼児教育を取り入れようとする人もいます。しかし、幼児教育は子どもの将来の可能性を広げることが目的です。就学後の集団行動ができるようにする、人の話を聞くなど、長期的な視点で役立つ力を養う意識を持ちましょう。

まとめ

幼児教育は基礎学習ではなく、子ども自身の将来性を高める目的で行われています。教育メソッドも多種多様で、子どもの特性に適したものを選択することで高い効果も期待できるでしょう。ただし、幼児教育はおうちの方も一緒に取り組まなければ、期待している成果が得られない可能性もあります。 

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この記事を書いた人

スズキ

株式会社サンリオ エデュテイメント事業部

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