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チェックリストで子どもの非認知能力をチェック!成長に欠かせない理由なども解説

非認知能力は、これからの社会を生き抜くために欠かせない能力として注目されています。お子さまの将来に役立つ知育においても重要な要素です。昨今では、非認知能力を把握するためのチェックリストを活用し、お子さまに合った知育を実施するケースも増えています。 

この記事では、非認知能力の基礎知識、チェックリストの例、伸ばし方などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

非認知能力とはどんな能力?

非認知能力とは、社会で成功するために必要とされている能力です。今の時代、学歴重視の社会から、学力では測れない「生き抜く力」を重視する社会へと変化しています。その「生き抜く力」として注目されているのが、非認知能力です。

非認知能力は数値化が難しいとされていますが、チェックリストを用いて把握できるため、お子さまの知育や人材育成などでも、重要な指標として取り入れられています。 

非認知能力と認知能力の違い

生きるために必要とされる能力には、非認知能力の他に認知能力があります。学力やIQ、体力など、数値で測れる能力が認知能力、それ以外の数値化できない内面的な能力が非認知能力です。認知能力は幼いころから定期的に測る機会がありますが、非認知能力は把握する機会がほとんどありません。

これまでの学校や社会では、認知能力を重視していましたが、昨今では、認知能力を最大限生かすために非認知能力の向上も必要と言われています。 

具体的な非認知能力とは?

非認知能力にはさまざまな能力があり、大きく3種類に分けられます。ここからは、3つの非認知能力について詳しく見ていきましょう。

自身と向き合うための能力

自分の感情や置かれている状況と向き合い、調整したり目標を立てたりするために必要な能力は、非認知能力に分類されます。多くの他者と関わる社会生活を円滑に過ごすには、この能力が欠かせません。具体的には以下のような能力が挙げられます。 

  • 自制心:自分の感情をコントロールする能力
  • レジリエンス:困難な状況になっても受け入れ、回復する力
  • メタ認知能力:自分を客観的に見つめて感情や思考を整理する力

 

自身を高めるための能力

生きていくなかで、目標や状況改善を達成するためには、自身を高める能力が必要とされています。自身を高めるための能力も非認知能力の一種です。具体的には以下のような能力が挙げられます。 

  • 自己肯定感:自信を持ち、自分を認められる能力
  • 意欲:進んで物事にチャレンジしようとする能力
  • 創造力、独創力:目標達成のために何かを生み出したり、工夫を凝らしたりする能力
  • 向上心:より高い目標を達成しようとする能力
  • 好奇心:色々なことに興味を持ち、チャレンジしようとする能力
  • やり抜く力:挫折したり、投げ出したりせずに、最後までやり遂げられる能力(「GRIT」とも呼ばれる)

 

他者と協力するための能力

社会で成功するためには、他者との協力が欠かせません。非認知能力には、他者と協力したり、交流したりするために必要な能力も含まれています。具体的には以下のような能力が挙げられます。 

  • コミュニケーション能力:相手と意思疎通ができ、信頼関係を築くための能力
  • 共感力:相手の立場になって物事を考えられる能力
  • リーダーシップ:目標に向かって他者やチームを導くための能力

 

非認知能力を測るためのチェックリスト

先述した通り、非認知能力は数値化が難しいとされていますが、関連する質問を並べたチェックリストに答えて測定する方法があります。チェックリストでは、それぞれの質問に対して当てはまるかどうかを、1~5の段階に応じて回答します。

数値が高ければ非認知能力が高い、低ければ非認知能力も低い傾向にあると判断することが一般的です。ただし、チェックリストは妥当性・信頼性が確立しているわけではありません。どのような内容が非認知能力とみなされるのか参考として、チェックリストを活用するとよいでしょう。非認知能力チェックリストの質問例は以下の通りです。 

  • 気持ちの切り替えができる
  • ストレス発散ができる
  • 物事を途中であきらめず、最後までやり抜ける
  • 課題解決のために努力ができる
  • 目標を立てて物事に取り組める
  • マナーやルールを守って行動できる
  • 空気を読んで臨機応変に対応できる
  • 相手の話を聞き、理解しようとする

 

非認知能力が高い子どもの特徴

非認知能力は、子どもの成長過程においても重要な要素です。ここからは、非認知能力が高い子どもにはどのような特徴があるのか見ていきましょう。

自己肯定感が高く自信がある

自己肯定感が高い子どもは、失敗したり困難な状況に陥ったりしても、めげずに前向きに取り組めるなど、非認知能力が高くなりやすい傾向にあります。自分を認めて、自信を持って行動できるので、さまざまなことに臆せずチャレンジでき、認知能力向上の機会も得やすいでしょう。

精神力が強い

非認知能力である自制心や自己肯定感がある子どもは、精神的に強い傾向にあります。イレギュラーな事態に遭遇してもパニックを起こさず、冷静に対処しやすいのが特徴です。喜怒哀楽に振り回されにくいため、落ち着いた態度で行動できるでしょう。精神力の強さは、困難に直面してもあきらめず、最後までやり抜く力にもつながります。

自主性がある

自主性があることも、非認知能力が高い子どもに多い特徴です。自己肯定感が高く、自分の行動に自信を持っている子どもは、チャレンジ精神が旺盛で自主性があります。また、失敗したとしても、何故失敗したのかを自分で考える力があるため、改善点を見つけ出して次の行動につなげられるでしょう。

協調性・共感力がある

非認知能力の高い子どもは、友達に合わせて行動できたり、相手の立場を考えて行動できたりする力を持っています。自分の意見だけでなく、周囲の意見も取り入れられる協調性がある子どもが多いでしょう。また、相手を否定せずに受け入れられる共感力もあるので、良好な人間関係を築きやすいのも特徴です。 

人とのコミュニケーションが得意

精神的に安定し、協調性のある非認知能力の高い子どもは、円滑にコミュニケーションが取れるため、交友関係が広くなる傾向にあります。色々な価値観を取り入れられるため、柔軟な考え方ができるようになるでしょう。また、相手の気持ちや立場を考えてコミュニケーションが取れるので、トラブルを起こしにくい傾向にあります。 

非認知能力が重要とされている理由

非認知能力は、時代の変化によって重要視されるようになりました。ここからは、具体的な理由を見ていきましょう。

認知能力の土台となるから

学力やスキルなどの認知能力を伸ばすためには、非認知能力の向上も欠かせません。非認知能力が高い人は目標を達成するために思考を凝らし、最後までやり抜ける力を持っています。また、精神力が強く、何事にもポジティブに取り組むことができ、挫折しにくいのも特徴です。そのため、非認知能力の向上によって、認知能力も高まりやすくなります。

先の読めないVUCA時代になっているから

VUCAとは、以下の4つの頭文字を取り、今の時代を表している造語です。

  • Volatility:変動性
  • Uncertainty:不確実性
  • Complexity:複雑性
  • Ambiguity:曖昧性

 

現代はVUCA時代と呼ばれ、不安定で先の見えない状態が続くといわれています。移り変わりが激しく、予測不能な社会を生き抜くには、臨機応変な対応力や、めげずにやり抜く力が必要とされています。

多様性を大事にする社会になっているから

昨今、多様性(ダイバーシティ)を大事にする考え方が社会全体に浸透してきました。従来のような学歴社会ではなく、それぞれの個性を活かし、人間性や内面的なスキルを重要視する傾向にあります。ダイバーシティ化する社会のなかで活躍するには、育児や教育の現場でも非認知能力の強化に力を入れていくことが必要です。 

AIでは対応できない能力が身につくから

AIの普及により、認知能力だけを必要とする仕事はAIに奪われる可能性が示唆されています。一方、非認知能力を必要とする分野の仕事は、人間にしかできません。今後さらにAIは普及していくと予測されているため、社会を生き抜く力として非認知能力を伸ばしていく必要性が増しています。 

子どものころから非認知能力を高めるメリット

非認知能力は幼いうちから鍛えられる能力です。ここからは、子どもの非認知能力を高めるメリットについて解説します。

非認知能力だけでなく、認知能力の向上に役立つ

非認知能力は、幼少期の環境が影響しやすいといわれています。そのため、非認知能力向上に特化した育児・教育だけでなく、子どもが安心して成長できる生活環境を整えることも重要です。また、認知能力を身につける土台としても、非認知能力が必要とされています。幼いころから段階的に非認知能力を高めていけば、認知能力の向上にも役立つでしょう。

ミスを恐れずに色々なことに挑戦しやすくなるため、豊富な経験が積める

非認知能力を鍛えていれば、周囲に影響されずに強い心で物事に取り組めるようになります。たとえミスをしてしまっても、悔やんだり落ち込んだりすることなく、ポジティブに次の行動が取れるようになるでしょう。その結果、チャレンジ精神を育みやすく、幼いうちから豊富な経験を積むことができます。さまざまな挑戦を通じて、さらなる成長につながるでしょう。

学力や経済力の向上に役立つ

非認知能力を鍛えると最後までやり抜く力が身につき、勉強への意欲や継続力が高まります。その結果、学力の向上につながり、将来的に経済的な安定を得やすくなるでしょう。非認知能力は、学校や企業でも重視される傾向にあるため、社会人としての成功に近づきやすくなります。 

非認知能力が低いことによる影響

お子さまの成長過程でも重要となる非認知能力は、低いままにしておくと以下のような影響が懸念されます。 

学校生活に悪影響を与える

非認知能力である自己肯定感や自制心などが低くなると、他人とのコミュニケーションがうまく取れなくなり、学校生活などに悪影響を与える可能性があります。学校で良好な人間関係が築けず、勉学に興味や意欲が湧かなくなってしまうと、登校拒否や不登校などに至るケースもあるでしょう。 

また、失敗を恐れてしまい、積極的に行動できなくなったり、授業に集中できなくなったりする可能性も考えられます。

人とコミュニケーションが取りにくくなる

非認知能力が低いと、喜怒哀楽に影響されやすくなり、対人トラブルを起こしたり巻き込まれたりする可能性が高くなります。信頼関係が築きにくいと、孤独感を抱きやすくなるでしょう。また、他人と自分を比べて落ち込んだり、自信を無くしたりして自己肯定感が低くなってしまう恐れもあります。 

理想のキャリアや将来像を実現しにくくなる

「こうなりたい」という理想があっても、挑戦するのを恐れたり、途中で挫折してしまったりする可能性があります。自分の能力や行動をポジティブに捉えられず、目標に向かって長期的に取り組むことが苦手になるケースもあるでしょう。また、現状で妥協してしまい、理想のキャリアや将来像の実現から遠ざかってしまうかもしれません。

お子さまの非認知能力を鍛えるためのポイント

非認知能力の重要性が高まっている昨今では、お子さまの非認知能力を高める方法を考える方も多いでしょう。そこで、お子さまの非認知能力を鍛えるために押さえておきたいポイントを解説します。 

自ら挑戦しやすい環境をつくる

非認知能力を鍛えるためには、お子さまが自主的に物事に取り組めるような環境を整える必要があります。たとえば、朝1人で起きる、歯を自分で磨く、必ず挨拶をするなど、小さなことから少しずつ成功体験を積めように、おうちの方が配慮してあげるとよいでしょう。

また、小さなことでも達成できたらしっかり褒め、次も挑戦しようと思えるようにするのも大事です。失敗しても責めたり叱ったりせず、次に生かせるようにサポートしましょう。 

おうちの方が適度にサポートする

お子さまの失敗を防ぐための先回りや過度なサポートは避けましょう。失敗を経験しなければ得られないこともあります。失敗させないように動くのではなく、お子さまが臆せず物事に挑戦し、安全に取り組めるようなサポートが必要です。適度なサポートで自主性を鍛え、適切なフィードバックによって客観視できる能力や対応力を鍛えましょう。

さまざまな人と関われるようにする

おうちの方以外の大人とコミュニケーションが取れる機会を大事にするのも、非認知能力の向上に大切です。さまざまな人と一緒に遊んだり話したりするなかで、相手の気持ちを汲むことや自分の感情と向き合うことの大事さが学べます。また、色々な意見や価値観に触れることで、コミュニケーション能力や自制心などの向上にもつながるでしょう。

まとめ

非認知能力は、認知能力と同じく、生きるうえで欠かせない能力のひとつです。お子さまの成長段階に合わせて非認知能力を鍛えておけば、将来の学校生活や社会生活でも役立つでしょう。

英語教材のSanrio English Masterは、お子さまの非認知能力向上にも役立つ教材です。動画コーナーのアニメ回では、エディが自主的に歯を磨く、着替えるなど、小さいことからたくさんチャレンジして成長していく様子が見られるため、お子さまの成長段階に応じて活用できます。

また、ゲームや会話が楽しめる3つのモードを搭載したカードとカードリーダーでは、間違ったときの「ブブー」という不正解音は鳴りません。代わりに「try again!」という声掛けが再生されるため、お子さまの自己肯定感を下げることなく、何度も挑戦を促し、やり抜く力を身につけられます。

さらに動画コーナーでは、3~4歳からの知的好奇心の発達に合わせて、お子さまの興味を引き出すコーナーを用意しています。たとえば「どうして魚は寝ないの?」「どうして鳥は飛べるの?」など、大人でも答えに悩むような質問にも触れながら、楽しく学べる構成になっています。

サンリオの新キャラクター・エディたちと一緒に、知的好奇心を刺激しながら「疑問を持つ力」と「考える力」を育みましょう。お子さまの非認知能力の向上にも役立つ内容となっているため、ぜひご活用ください。

この記事を書いた人

スズキ

株式会社サンリオ エデュテイメント事業部

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