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子どもの片付けを習慣化するには?収納・コミュニケーションのポイントを解説

お子さまが片付けをできないと悩んでいる人は多いです。お子さまが片付けをできなかったり、やらなかったりするのには理由があります。

この記事では、お子さまが片付けられない理由や片付けができるメリットを解説します。片付けを習慣化するポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

子どもが片付けを苦手な理由は?

子どもが片付けを苦手とするのは理由があります。解決策を探るためにも、片付けが苦手な理由を押さえておきましょう。 

片付けの必要性を知らない

子どもは、片付けが必要であるという概念を持っていないことが多いです。特に幼児期の子どもは、散らかった状態が問題であるという認識がありません。そのため、まずは「片付けると気持ちがいい」「物を探しやすくなる」といった片付けのメリットを伝えることが大切です。

片付けの基準が分からない

お子さまが片付けを苦手としている場合は、片付けの基準を理解していない可能性があります。たとえば、片付けるように言っても、物を部屋の端に避けただけなどが典型的です。片付いた状態が具体的にイメージできていなければ、お子さまの判断で片付けるため、おうちの方との基準が異なります。このような場合には、基準を教えることで解消できるでしょう。

片付けの作業が面倒くさい

片付け作業を面倒に感じている子どもは少なくありません。遊んだおもちゃや着替えた服などを、収納場所や洗濯カゴなどに入れるには手間がかかります。収納場所などが遠ければより手間がかかるため、お子さまは片付け作業を面倒に感じてしまうでしょう。手間を最小限にするために、簡単な収納方法を取り入れることが大切です。 

遊びを辞めたくない

片付け作業をするには、遊びをやめなければなりません。子どもは時間の概念が未発達であるため、所定の時間が来ても遊びを中断することが難しいものです。仮に次の予定があったとしても、それを意識して自ら遊びをやめることは簡単ではありません。

たとえば、タイマーを使って「あと5分でお片付けしよう」と事前に伝えたり、遊びの一区切りを意識させたりすることでスムーズに移行できます。 

一方的に指示されたくない

子どもは一方的な指示に対して、反発するケースが少なくありません。片付けを頭ごなしに強要しても、反発したり強要されたりしたくないと思う可能性が高くなります。また、片付けようと思っていても、一方的に指示されると片付ける意欲がなくなるかもしれません。 

子どもは何歳から片付けできる?

何歳になったら片付けできるのかは、個人差があるため一概には言えません。しかし、一般的には、3歳か4歳になれば片付けられるようになります。まずは、服やおもちゃの片付けから始めるようにしましょう。使い終わったおもちゃなどを、決まった収納場所に戻す習慣を身につけさせることが大事です。

※参考:幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説|内閣府 文部科学省 厚生労働省 

子どもに片付けを覚えさせるメリット

お子さまに片付けを覚えてもらうことは、成長につながる重要な要素です。片付けを身につけるメリットを以下で詳しく解説します。

片付けで選択力・判断力を鍛える

片付けを覚えることで、お子さまの選択力や判断力が養われます。片付けの過程で「何を残すか」「どこにしまうか」を考える機会が増え、取捨選択を通じて自分で決断する力が身についていきます。日常的に整理整頓をすることで、物事を的確に判断し、適切に選ぶ力が身につきます。片付けを習慣化できれば、将来の思考力や判断力の土台となるでしょう。

片付けで優先順位を考える力が身につく

片付けを通じて優先順位を考える力を養えます。持ち物を使用頻度ごとに分類する習慣をつけることで「何を先にしまうか」「どこに置くべきか」を自分で判断できるようになります。優先順位づけの経験が日常生活の行動にも応用されると、効率的に片付けができるようになるだけでなく、物事を整理しながら考える力も身につくでしょう。

片付けは思考の整理力を育てる

片付けの習慣は、思考を整理する力の成長につながります。情報を取捨選択して整理するプロセスと似ているため、考えをまとめる力を育むためにも片付けが効果的です。思考が整理されることで学習にもメリハリが生まれ、効率的に取り組むことが期待できます。

お子さまの片付けを習慣にするポイント

お子さまの片付けを習慣化させるためには、ポイントを押さえることが大事です。具体的な4つのポイントを紹介します。 

お手本を見せる

お子さまに片付けを習慣化させるには、おうちの方が手本を示すことが重要です。片付けの意味や必要性を優しく丁寧に伝えたうえで、一緒に実践してみましょう。その際に、お子さまに収納場所を具体的に示し、片付ける場所を覚えてもらいます。慣れてきたら1人で実践させ、上手にできたときはしっかり褒めてあげることで、片付けへの意欲が高まります。

また、アニメでお片付けをする動画を見るのも、キャラクターが片付けするなら自分もやろうと思えるため、効果的です。 

片付けを遊びの一部にする

片付けを遊びの延長として取り入れることで、お子さまが楽しく取り組めるようになります。おうちの方とゲーム間隔で一緒に楽しみながら片付けることで、自然と抵抗感がなくなり、前向きに取り組めるようになるでしょう。片付けを「やらなければならないこと」ではなく、「楽しい習慣」として身につけることが大切です。 

片付けのタイミングを決めておく

片付けのタイミングを決めておくと、お子さまは片付けの習慣を身につけやすくなります。片付けのタイミングを決めてルーティン化すれば、お子さまは決まった時間に片付けを始めるでしょう。そのためにも、お子さまと話し合いながら片付けの時間を決めることが大事です。1日1回から始めて、慣れたら回数を増やしましょう。 

片付けやすい工夫をする

お子さまがスムーズに片付けられるようにするには、できるだけ簡単な仕組みを作ることが大切です。片付けの手順をシンプルにし、収納ボックスなどを活用すれば無理なく整理できます。また、収納場所を分かりやすくする工夫も効果的です。たとえば、ラベルやイラストをつけることで、どこに何をしまうのか一目で理解できるようになります。

さらに、お子さまが片付けやすい環境を整えることも重要です。収納場所を手の届く高さにすると、自分で片付ける習慣が身につきやすくなります。

片付けられる部屋づくりのポイント

収納場所や片付けのタイミングだけでなく、部屋自体が片付けやすい環境であれば、お子さまも自然と片付けを習慣化しやすくなります。そのためには、おうちの方が工夫して整理しやすい部屋を作ることが大切です。具体的なポイントは以下の通りです。 

  • 物を常に整理しておく
  • 収納場所を事前に決めておく
  • こまめに片付けをする

 

部屋がすっきりと片付いていれば、掃除もしやすく、快適な環境を維持できます。この状態を保つことで、お子さまも片付けの習慣を身につけやすいでしょう。

収納の工夫

お子さまに片付けを習慣化させるためには、収納にも工夫が必要です。ここでは、3つの工夫を紹介します。

おもちゃ・衣類はリビング近くに収納

リビングは家族が集まる場所であり、お子さまが過ごす時間も長くなりがちです。そのため、収納をリビングの近くに設けることで、片付けの負担を減らせます。お子さまだけでなく、おうちの方にとっても手間が省け、スムーズに整理整頓ができるでしょう。 

おもちゃは遊ぶ頻度が高いものを一軍とし、あまり遊ばないものを二軍として分けて収納すると片付けが楽になります。

入れるだけで済む収納を設置

収納は「入れるだけ」で片付く仕組みにすると、お子さまも無理なく続けられます。収納後に整理が必要なタイプだと手間がかかり、片付けが面倒に感じるかもしれません。しかし、決まった場所に入れるだけで済む収納なら、お子さまも気軽に片付けてくれるでしょう。 

また、収納スペースはゆとりを持たせることが大切です。特に浅めの収納を選ぶと、中身がひと目で分かりやすくなり、カテゴリー分けもしやすくなります。

一時置き場を設置する

散らかしたおもちゃなどを一斉に片付けることは、お子さまの負担になりやすいでしょう。そこで、片付ける物を一時的にまとめておく場所を作るのもおすすめです。たとえば、お子さまが扱いやすいバスケットがあれば、気軽にまとめられます。慣れてくれば自然と決められた収納場所に片付けるようになります。 

コミュニケーションの工夫

お子さまに片付けを覚えてもらうには、コミュニケーションの工夫も大事です。主な方法を以下で解説します。 

片付けたくなる声かけをする

お子さまが思わず片付けたくなるような声かけは、片付けの習慣化に効果的です。ポジティブな言葉を使い、楽しさを伝えながら片付けを促しましょう。たとえば、おもちゃをお家に帰してあげよう!」など、遊びの一部として取り入れる声かけをすると、お子さまも前向きに取り組みやすくなります。

また、片付けができたら積極的に褒めることも大切です。お子さまが「できた!」という達成感を持てるようにし、片付けが楽しいと感じられるようにしましょう。たとえ完璧に片付けられなくても、叱るのではなく、できた部分を認めてあげることがポイントです。

アイ・メッセージで伝える

アイ・メッセージとは「私」を主語にして相手の行動を促す伝え方のことです。片付けの場面でもアイ・メッセージを使うことで、お子さまが前向きな気持ちで取り組みやすくなります。たとえば「○○ちゃんが片付けてくれると、お母さん助かるな!」と伝えると、お子さまは「片付けることで喜んでもらえる」と感じやすいでしょう。 

一方で「ちゃんと片付けなさい!」といったユー・メッセージは、命令や叱責のように聞こえやすく、お子さまが反発してしまうこともあります。相手の気持ちを尊重しながら、ポジティブな声かけを意識することが大切です。

まとめ

子どもの多くは片付けを苦手としています。一般的に、成長とともに片付けすることが習慣として身につきます。そのためには、おうちの方の工夫や働きかけが欠かせません。Sanrio English Masterでは、お子さまが片付けを学べるよう、動画内でキャラクターが進んで片付けをするアニメを取り入れています。 

また、Sanrio English Masterの教材は片付けやすい設計になっており、絵本やDVDは高さを揃えて収納しやすく、散らばりやすいカードも色ごとに整理できる工夫がされています。片付けに関するアニメは無料DVDセットに収録されているため、ぜひお試しください。

この記事を書いた人

スズキ

株式会社サンリオ エデュテイメント事業部

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