非認知能力を伸ばす習い事は?代表的な習い事や選び方について解説!
非認知能力を高めることは、さまざまな変化や問題に対応する力を身につけるのに有効です。
この記事では、非認知能力を高めるのに効果的な習い事について解説します。非認知能力を高める習い事の選び方や、お子さまが習い事を辞めたいと言った場合の対応についても解説するので、参考にしてください。
目次
非認知能力とは?
非認知能力とは、数値化が難しい能力のことです。生きていくうえで必要な力とも考えられています。代表的なものとして、コミュニケーション能力や感情をコントロールする力、他者を思いやる力などが挙げられます。
近年、人間性や思考力といった人の心や内面に関わる能力が重視されるようになっています。これは、学習した内容を社会生活に活かしたり、未知の出来事に対応できる力を養ったりすることに、心や内面に関わる能力が重要な役割を果たすためです。
認知能力と非認知能力の違い
認知能力と非認知能力の大きな違いは、数値化できるかどうかです。認知能力は、偏差値やIQなどのように数値として表せる能力を指します。具体的には、記憶力や計算力などのスキルが該当します。
一方、非認知能力は数値化できず、目には見えない能力のことです。大まかには、認知能力に分類されない能力全般を指します。代表的なものは、協調性や思いやり、好奇心などです。
非認知能力の種類
非認知能力にはいくつか種類があります。以下は、代表的な非認知能力とその詳細です。
自己肯定感
自己肯定感は、やる気や意欲を伸ばすと、さまざまなことに挑戦する姿勢が育まれます。自分のありのままを受け入れ、自身の意見や感じたことを素直に表現するために役立つ能力です。物事を前向きに捉え、主体的に行動できるようになります。また、非認知能力の基盤となる重要な力でもあります。
やる気や意欲
やる気や意欲とは、物事に積極的に取り組もうとする意思のことです。好奇心を持ち、自ら行動を起こす力は非認知能力のひとつとされています。お子さまは経験が少ないため、さまざまなことに挑戦して学習することが大切です。
やり抜く力
やり抜く力は非認知能力のひとつであり、GRITとも呼ばれます。GRITの詳細は、以下のとおりです。
Guts(度胸) | 困難なことに立ち向かう能力 |
Resilience(復元力) | 失敗しても諦めずに続ける力 |
Initiative(自発性) | 自分で目標を見つける力 |
Tenacity(執念) | 最後までやり遂げる力 |
やり抜く力が重視されるのは、将来的な成功に貢献する能力とされているためです。
忍耐力
忍耐力とは、粘り強く努力し続ける力のことです。問題や困難に直面しても諦めず、最後までやり遂げるために役立ちます。また、目標達成に向けて継続的に努力する力として、学習やスポーツなどさまざまな場面で重要視されています。
創造力
創造力は、新しいものや考えを生み出すために工夫する能力です。既存の考えを組み合わせて斬新なアイデアを生み出したり、新たなサービスを創出したりするのに役立ちます。創造力は簡単に身につかないといわれているため、幼少期から育むことが大切です。
自制心
自制心とは、自分の思考や行動を自らコントロールする力のことです。感情的になったり、衝動的な行動をとったりすることを避けるために重要な能力であり、客観的で冷静な判断や行動を可能にします。
自制心の程度は先天的に決まっている部分もありますが、環境や教育などの後天的な要因によって育むことも可能とされています。
社会的能力
社会的能力は、円滑な人間関係を築き、時代の変化に対応するために重要な能力です。具体的には、協調性や思いやり、リーダーシップなどが含まれます。
メタ認知
メタ認知は、自分の置かれている立場や状況を客観的に把握するための能力です。物事を客観的に捉えられるようになると、視野が広がり、トラブルや困難にも冷静に対応しやすくなります。また、メタ認知が発達している人は、自分と他人との距離感を適切に把握できるため、人間関係を円滑にすることが可能です。
非認知能力が注目されている理由
非認知能力が注目されている理由は多岐に渡ります。具体的な理由は以下のとおりです。
社会の変化や問題に対応するため
現代社会は、IQや学歴など数値化できるスキルが重視されてきた従来の社会とは異なり、その構造自体が変わりつつあります。こうした変化のなかで、非認知能力は新たな社会構造への適応や問題解決に役立つものとして注目されています。
長期間社会で活躍するため
長期間社会で活躍するためには、さまざまなことに意欲的に取り組み、目標を持って学び続けることが大切です。現在、超高齢化社会の到来が予想されるなかで、非認知能力を伸ばすことが効果的だとされています。
非認知能力を高める習い事の選び方
非認知能力を高める習い事の選び方はいくつかあります。以下は、具体的な選び方とその詳細です。
地域体験や自然体験がある
幼少期の地域体験や自然体験は、非認知能力の発達に関係があるとされています。自然環境では、天候や季節の移り変わり、動植物の多様性など、さまざまな変化が起こります。また、予想外の出来事も多いため、柔軟に対応する力を養うことが可能です。そのため、地域のイベントや課外活動を実施している習い事に参加することがおすすめです。
手足を動かす機会が多い
手足を動かすためには、自ら動かそうとする意志が求められます。しかし、成長途中のお子さまは、思い通りに身体を動かす力が未発達です。 そのため、難しい課題を達成するためには工夫が求められ、目標に向かって努力する習慣を身につけることができます。
競争や勝敗を重視していない
競争や勝敗を重視しない習い事の方が、非認知能力を育てるのに適しています。勝つことが目的になると、周囲との人間関係の構築やモチベーションの維持が難しくなることも少なくありません。また、競争や勝負ごとが苦手な場合、自己肯定感が低下する恐れがあります。過去の自分と比べて成長した過程を大切にし、自分のペースで努力できる環境を整えることが重要です。
お子さまが興味を持っている分野である
非認知能力を伸ばすための習い事を選ぶ際は、興味がある分野や好きなことを楽しめるかどうかを重視しましょう。お子さま自身が苦手で楽しくないと感じることを無理にさせても、努力する気持ちになれない可能性があります。
一方、興味がある分野や楽しいと感じることなら、課題があっても前向きに取り組みやすくなります。課題を解決しようと努力する過程で、自己肯定感を高める機会も増えるでしょう。
長く続けられる
何かを長く続けること自体が成功体験となり、お子さまによい影響をもたらします。また、続けるうちに問題や失敗を経験する場面も増えますが、そのたびに解決に向けて努力する機会を得ることが可能です。
お子さまの非認知能力を高めやすい習い事
お子さまの非認知能力を高めやすい習い事は多岐にわたります。ここからは、代表的な習い事とその詳細を解説します。
自然体験やボーイスカウト
自然のなかでの活動では、不便なことや思い通りにいかないことも少なくありません。しかし、予想外の問題に対応するために考えることは、柔軟な思考力や工夫する力を育むのに役立ちます。また、ボーイスカウトではグループで野外活動を行います。協調性や社会性、自主性などが求められるため、非認知能力を高めるのに効果的です。
ダンス
ダンスは手足を動かす運動であり、非認知能力を高めやすい習い事のひとつです。また、チームで踊る場合は、周囲の人に合わせる必要があるため、協調性を育む効果も期待できます。
合気道
合気道は、武道のなかでも競争がないことが特徴であり、非認知能力を高めるのに適しています。組み手や等級試験はあるものの、合気道には試合や勝ち負けがありません。個人の成長を重視しているため、自分のペースで上達できます。
また、他者と協力し合うことや、集団のなかで礼儀作法を学ぶことも、非認知能力を高めるのに効果的です。
水泳
水泳は全身を使う運動であり、等級制度もあるため、成長を実感しやすい習い事です。個人競技ですが、練習は集団指導で行われることが多いため、社会性や協調性を身につけるのにも役立ちます。
総合型スポーツ
総合型スポーツは、特定の種目に限定せず、さまざまな競技を学ぶ習い事です。単一のスポーツでは使う部位が限られますが、総合型スポーツではバランスよく身体を動かせるため、運動能力の基礎を養うことができます。
また、チームで取り組む場合は、コミュニケーションや協調性の大切さを学ぶ機会にもなり、非認知能力を高めるのに有効です。
楽器
楽器演奏は、リズム感や音感を鍛えるだけでなく、身体を多く動かすことで非認知能力を高めるのにも役立つといわれています。例えば、弦楽器や鍵盤楽器は手先を多く使うほか、ドラムは手足を同時に動かす全身運動になります。また、先生や周囲の人とのコミュニケーションを通じて、非認知能力を伸ばすことも可能です。
絵画や工作
絵画や工作は、想像力や表現力を養い、非認知能力を高めるのに役立つ習い事です。作品を仕上げる過程で、忍耐力や集中力を身につけることもできます。非認知能力を高めたいのであれば、コンクールでの受賞を目指す方針の教室よりも、自由に表現できる教室を選ぶのがおすすめです。
料理
料理は、手先を動かしたり、段取りを考えながら手先を使って作業をする料理は、非認知能力の向上に効果的です。さらに、料理の作り方や食の知識を学べるため、お子さまが興味を持ちやすい分野でもあります。競争がないため、自分のペースで成長できるうえ、料理を振る舞うことで自己肯定感を高めることもできます。
プログラミング
プログラミングを学ぶ過程で、論理的思考力や行動力を育むことが可能です。プログラムを完成させるために必要なのは、知識や技術力だけではありません。創造力や芸術性も求められるため、非認知能力を高めるのにも役立ちます。失敗や間違いが起こる場面もありますが、諦めずに最後までやり抜くことで忍耐力も鍛えられます。
英語学習
英語学習は、多くの人とコミュニケーションを取ることができるため、社交性が身につきやすい習い事です。また、勝敗がないため、自分のペースで少しずつ英語を覚えられます。家庭で楽しく学ぶことで、お子さまが主体的に取り組めるようになります。
お子さまが習い事を辞めたい場合の対応
お子さまが習い事を辞めたい場合は、適切に対応することが大切です。以下は、具体的な対応方法とその詳細です。
お子さまの気持ちや理由を聞く
お子さまが習い事を辞めたいと言った場合は、まず気持ちや理由を聞きましょう。この際、高圧的に問い詰めるような言動は控えることが大切です。
なぜなら、萎縮して本音を隠してしまう可能性があるためです。相手を肯定し、共感的な態度で話を聞くことが望ましいでしょう。
教室や曜日を変える
習い事自体が嫌いなのではなく、教室の先生との相性や友人との人間関係が原因で、習い事を辞めたがっていることもあります。そのような場合は、教室や曜日を変えることで解決できる可能性があります。
まとめ
非認知能力は、これからの社会で重要視される能力であり、その育成方法としては英語学習が効果的です。英語学習は勝敗がなく、さまざまな人とコミュニケーションを取ることができるなど、多くのメリットがあります。
Sanrio English Masterは、お子さまの非認知能力を高めることができる教材です。カードとカードリーダーを使い、3つのモードでゲームや会話を楽しめます。もし間違えても、「ブブー」という不正解音は鳴らず、「Try again!」と明るい音声が流れる仕様になっているため、お子さまの自己肯定感を下げることなく、何度も挑戦する意欲を引き出し、やり抜く力を育むことが可能です。
また、動画コーナーでは、3~4歳からの知的好奇心の発達に合わせて、お子さまの興味を引き出せるコンテンツを用意しています。例えば、「どうして魚は寝ないの?」「どうして鳥は飛べるの?」といった、大人でも少し答えにくい内容を、サンリオの新キャラクター「エディ」たちと一緒に学ぶことで、知的好奇心を刺激し、「疑問を持つ力」と「考える力」を養います。
おうち英語や知育を検討している方は、ぜひSanrio English Masterをお試しください。