赤ちゃんが話し始める時期はいつ?発語を促すコツについても解説
赤ちゃんが話し始めるタイミングは、個人によって差があります。
本記事では、赤ちゃんが言葉を話し始める時期の目安や、発語を促す際のコツについて解説します。赤ちゃんの話し始めに関することを知りたいおうちの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
赤ちゃんの発語とは
赤ちゃんの発語とは、何らかの音を発し始めることを指します。最初の発語は、「あー」や「うー」など、明確な意味をもたない単純な音であることが一般的です。
このように声を出すことで、赤ちゃんと周囲とのコミュニケーションが始まります。
赤ちゃんが言葉を話し始める時期の目安
赤ちゃんが言葉を話し始める時期については、厚生労働省が実施した「乳幼児身体発育調査」のデータが参考になります。
この調査によると、一語以上の言葉を話す乳幼児の割合は、生後9~10か月未満で約9%、生後1年~1年1か月未満で57.6%、そして生後1年半~1年7か月未満になると94.7%に達します。
上記のデータからもわかるように、赤ちゃんが言葉を話し始める時期の目安は、生後9か月頃~1歳半の間です。
※出典:乳幼児身体発育調査|厚生労働省
個人差がある点に注意
赤ちゃんがどの時期に話し始めるかには、個人差があります。どの子どもも同じ時期に話し始めるわけではありません。
他の子どもと比べて、「遅いのでは?」と不安になる保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、心配しすぎることなく、成長を温かく見守りましょう。
月齢・年齢に応じた発達の特徴
ここでは、月齢・年齢に応じた発達の特徴について、発語に関することを中心に解説します。
生後0~1か月
生後0~1か月の生まれたばかりの赤ちゃんにとって、最初のコミュニケーション手段は泣くことです。泣き声によって、空腹や眠気などの生理的な欲求を伝えています。ただし、明確な意思は持っていないといわれています。
また、この時期の赤ちゃんは喉が未発達のため、まだうまく声を出すことができません。
生後2~3か月
生後2~3か月になると、赤ちゃんは「あー」や「うー」といった母音を発し始めます。赤ちゃんのこのような行動は、必要な成長段階の1つとされ、「クーイング」と呼ばれています。
この段階では、発する音にまだ特定の意味はありません。また、赤ちゃんがリラックスしているときによく聞かれます。
生後4か月頃
生後4か月頃になると、赤ちゃんの言葉には新たな変化が見られます。この時期には、母音だけではなく、「ぶー」「ぐー」などの子音を含む音を発するようになります。
また、おうちの方の声や言葉に対して反応を示すことが増え、コミュニケーションの幅が広がる点も特徴です。
生後5~6か月
生後5~6か月になると、赤ちゃんは「喃語(なんご)」を発し始めます。喃語とは、「ばばば」「だだだ」などの単純な音の繰り返しです。クーイングと比較すると、よりはっきりと発音している点が特徴的です。
ただし、クーイングと同様に、喃語にも特定の意味はありません。
1歳前後
1歳前後になると、赤ちゃんは一語文を話し始めます。たとえば、ママを指して「まんま」、靴を指して「くっく」などです。
この時期の赤ちゃんは、話す単語を通して、自分の欲求を伝えられるようになります。また、話せる言葉だけではなく、理解できる言葉の数も増えてきます。
1歳半~2歳半
1歳半~2歳半頃になると、赤ちゃんは二語文を使えるようになります。「わんわん、いた」「もっと、ちょうだい」のように事実や欲求を伝えるだけでなく、「パパ、どこ?」といった質問もできるようになる時期です。
この時期の赤ちゃんは、より具体的に自分の考えや気持ちを伝えられるようになるため、コミュニケーションの幅はさらに広がります。同時に、身の回りにいる人の名前を区別して認識できるようにもなってきます。
発語を促す際のコツ
ここでは、赤ちゃんの発語を促す際に意識すべきコツについて解説します。
いっぱい話しかける
発語を促すためのコツは、日常生活のなかで赤ちゃんにいっぱい話しかけることです。
赤ちゃんは、耳を通して言葉を吸収していきます。散歩中に見たものや食事中の行動など、日常生活のなかでのできごとを、言葉にして伝えてあげましょう。特に、赤ちゃんが興味を示したものについて、話しかけてあげるのがおすすめです。
絵本を読み聞かせる
発語を促したいなら、絵本を読み聞かせることも有効な取り組みです。絵本の読み聞かせは、赤ちゃんの言語発達に加え、聴覚や視覚の成長にもよい影響を与えます。また、絵本を通して新しく語彙を増やし、想像力を育むこともできます。
読み聞かせの際には、オノマトペ(擬音語や擬態語)が多く使われている絵本を選びましょう。これにより、赤ちゃんの興味をより惹きやすくなります。
誤りを指摘しない
赤ちゃんが言葉を話し始めた際には、発音や言葉の使い方が間違っていることがあります。つい指摘したくなるかもしれませんが、頻繁に誤りを正そうとするのはおすすめできません。指摘されすぎることにより、赤ちゃんが話すことに対して苦手意識を持つ恐れがあるためです。
赤ちゃんの言葉の誤りは、成長とともに自然に直っていきます。その点を理解して接しましょう。
赤ちゃん言葉を使うメリット・デメリット
ここでは、言語習得の過程において、おうちの方が赤ちゃん言葉を使うメリットとデメリットについて解説します。
メリット
赤ちゃん言葉を使うメリットとしては、赤ちゃんに意味が伝わりやすい点が挙げられます。
また、赤ちゃん言葉は、赤ちゃんが理解しやすいだけでなく、発音しやすい言葉でもあります。そのため、赤ちゃんの言葉を使う意欲を高める効果が見込めるでしょう。話しやすく、かつおうちの方に伝わったと感じることで、もっと話したくなる気持ちが生まれるためです。
多く話すことで、結果的に語彙数が増える効果も期待できます。
デメリット
赤ちゃん言葉には、いくつかのデメリットもあります。
一度赤ちゃん言葉を覚えてしまうと、正しい言葉を覚え直していく作業に時間がかかる可能性があるでしょう。そのため、「わざわざ二段階で言葉を覚えさせる必要はない」とする意見もあります。
また、赤ちゃん言葉を多用しすぎると、赤ちゃんにとって発音が難しい「サ行」が苦手になる可能性もあるといわれています。
なかなか話し始めなくて心配なときには
赤ちゃんがなかなか話し始めない場合でも、焦る必要はありません。言葉の発達は個人差が大きく、性格や環境の違いなど、さまざまな要因が影響を与えています。
それでも心配であれば、コミュニケーションの方法を工夫してみましょう。たとえば、今まで以上に積極的に話す取り組みなどが有効です。
必要に応じて専門機関への相談を
もし明らかに言語の発達が遅いと感じる場合には、必要に応じて子育て支援センターや保健センターなどの専門機関に相談をしましょう。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
- 子育て支援センター:お子さまとおうちの方が、別の子どもや保護者と交流できる場所。育児の相談や子育て情報の提供などに対応している。
- 保健センター:お子さまの発達や発育の相談ができる場所。健康に関することだけではなく、食育に関するサービスなどにも幅広く対応している。
まとめ
赤ちゃんが言葉を話し始める過程でおうちの方ができることは、対話を大切にすることです。日常のなかで赤ちゃんに話しかけたり、絵本を読み聞かせたりすることで、言葉を自然に吸収できる環境を整えましょう。
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