幼児とはいつから?お子さまの成長に応じた区分や特徴を解説!
子育てをしていると、いつから幼児に該当するか疑問に思う場合もあるでしょう。小さな子どもに関しては、新生児、乳児、幼児などの定義があります。
この記事では、新生児、乳児、幼児の定義とともに、それぞれの特徴を解説します。施設や分野による区分の違いもまとめているため、ぜひ参考にしてください。
目次
いつまでが新生児?
赤ちゃんが新生児と呼ばれる時期は、いつなのでしょうか。以下で詳しく解説します。
新生児の定義
新生児とは、生後4週間(28日)未満の赤ちゃんのことです。生後7日未満の赤ちゃんは、早期新生児期と呼ばれます。新生児はこのように生まれて間もない赤ちゃんを指しており、該当する期間が短いです。なお、早産児や未熟児についても基準は同様であり、生後4週間(28日)未満であれば新生児に該当します。
※参考:母子保健法|e-Gov 法令検索
新生児の特徴
新生児は生まれたばかりであり、授乳とおむつ交換の時間以外はほとんど眠って過ごします。まだ昼夜の区別がついておらず、起きている時間と寝ている時間が定まっていません。夜中に何度も起きる場合も多いです。
また、首がすわっておらず、抱っこする際は大人が注意深く体を支える必要があります。体温が高めであり、37度前後が平均です。ただし、自分で体温を調節できないため、服装や室温を調整してあげなければなりません。
新生児の原始反射とは?
新生児は原始反射と呼ばれる反応を示します。原始反射とは、体に刺激を受けた際、大脳の指示を受けず特定の筋肉が動く無意識の現象のことです。たとえば、口の近くや頬に何かが触れるとそちらに顔を向ける探索反射や、口に入ったものを吸う吸啜(きゅうてつ)反射があります。
いずれも、母乳を飲むための原始反射です。また、手に触れたものを掴む把握(はあく)反射もあります。生後1ヶ月健診では、赤ちゃんに原始反射が備わっているか確認されます。
※参考:乳幼児健康診査事業実践ガイド|国⽴研究開発法⼈ 国⽴成育医療研究センター
新生児のお世話
新生児のお世話は、授乳とおむつ交換が中心です。赤ちゃんが泣いて母乳やミルクを欲しがるタイミングに合わせて授乳します。授乳の目安は数分〜5時間ほどの間隔で、1日の回数は8〜12回程度です。1回あたりの授乳量は20~150グラムが目安です。
また、おむつ交換は、授乳の前後やおむつの汚れに気づいた際に行います。生活リズムが身についていないため、夜中にも授乳やおむつ交換が必要になることもあります。新生児は体温調節できず、室温や衣類に特に配慮が必要です。汗をかきやすく皮膚のトラブルが発生する可能性もあるため、こまめな調整が求められます。
※参考:産後2週間を過ぎたママのための「授乳のギモン解消ガイド」|こども家庭庁
いつからが乳児?
赤ちゃんが乳児と呼ばれる期間は、児童福祉法で定められています。以下で詳しく解説します。
乳児の定義
児童福祉法では、1歳未満が乳児とされています。そのため、乳児が対象とされている場合は、一般的には1歳未満が想定されています。1歳未満はまだ母乳やミルクを飲んでいる時期にあたるため、乳児と呼ばれています。
※参考:児童福祉法|e-Gov 法令検索
乳児の特徴
乳児の成長は特に目まぐるしく、月齢によって状態が大きく変化します。そのため、成長の目安は月齢で細かく示されていることが一般的です。乳児期は、人生のなかで脳が最も発達する時期でもあります。月齢を重ねると首がすわってきて体もしっかりしてきます。また、徐々に座ったり伝い歩きしたりするなど、成長を感じられるようになるでしょう。
生後5~6ヶ月ごろになると離乳食が始まり、母乳やミルク以外にも食べ物を食べられるようになります。また、人を認識するようになると、人見知りが始まる場合もあります。
※参考:生後5か月からの「離乳スタートガイド」|こども家庭庁
いつからが幼児?
幼児と呼ばれる時期も児童福祉法に定義があります。以下で詳しく解説します。
幼児の定義
児童福祉法においては、満1歳から小学校へ就学する年齢に達するまでが幼児に該当します。つまり、1歳の誕生日から小学校入学までが幼児です。ただし、小学校に入学する前の未就学児は、乳幼児と呼ばれる場合も多いです。
※参考:児童福祉法|e-Gov 法令検索
1~2歳の幼児の特徴
1~2歳になると、1人で歩いたり走ったりできるようになります。どんどん自由に体を動かせるようになり、活発になります。また、周囲に対する興味関心も高まる時期です。
さらに、成長とともに自己主張が激しくなったり、いわゆるイヤイヤ期も始まったりします。イヤイヤ期とは、自己主張が強くなり、自身の意思を通したいという気持ちが高まる時期のことです。それまでは大人の指示に素直に従っていたお子さまも、嫌がる姿を見せる機会が多くなります。
3~4歳の幼児の特徴
3~4歳になれば、手先が器用になります。着替えやトイレなど身の回りのことも自分でできるようになります。身長が伸び、それまでより体がほっそりしてくる場合が多いです。
さらに知能も発達します。物事に対して多くの疑問を抱くようになり、いわゆる「なぜなぜ期」が始まる時期です。少しずつ自制心も身につき、必要な場面で我慢ができるようになっていきます。
5~6歳の幼児の特徴
5~6歳に成長すると、社会性や道徳性の発達が見られます。周囲の気持ちを想像し、理解を示せるようになってきます。周りを見て冷静な判断ができるようになり、状況に応じた対応も徐々に行えるようになるでしょう。また、手先の器用さにも拍車がかかり、箸を使ったり、ボタンを留めたりできるようになります。
シーン別・乳幼児の区分
乳幼児の区分は、施設や分野によっても異なります。ここでは、シーン別の区分について解説します。
保育園における区分
保育園の場合、乳幼児の定義が児童福祉法とは異なります。児童福祉法では1歳未満が乳児ですが、保育園では、0〜2歳児のクラスを乳児、3歳以上の子どもを幼児としているケースが一般的です。
幼稚園における区分
幼稚園に入園できる年齢は、基本的に満3歳からです。そのため、幼稚園に通っているお子さまは、全員が幼児に該当します。ただし、近年は3歳未満児のクラスを設けている幼稚園も増えてきました。家庭環境が変化し、幼稚園の在り方も多様化しています。なお、保育園は子どもを預かる施設ですが、幼稚園は教育に重きを置く学校に該当します。
医療における区分
多くの自治体では幼児医療証(マル乳医療証)を発行しており、子どもが医療を受ける際にかかる医療費の経済的負担を軽減しています。幼児医療証(マル乳医療証)の対象は、小学校就学前の乳幼児です。
たとえば、東京都では、6歳に達する日以後の最初の3月31日までを乳幼児とし、医療費の負担を抑えています。地域によって対象や内容に違いがあるため、各自治体のWebサイトを見て詳細を確認しましょう。
交通機関における区分
交通機関の事業者は、乳幼児について独自の区分を設けています。区分によって運賃が変わるため、注意が必要です。たとえば、JR東日本旅客営業規則第73条では、以下の区分が定められています。
- 小児:6歳以上12歳未満
- 幼児:1歳以上6歳未満
- 乳児:1歳未満
電車やバスは、基本的に乳幼児の運賃が無料です。ただし、指定席を予約すると料金が発生します。また、飛行機の場合、国内線は3歳から、国際線は0歳から料金がかかります。
※参考:
第2編 旅客営業 -第3章 旅客運賃・料金 -第1節 通則|東日本旅客鉄道株式会社
その他よく使われる言葉
新生児、乳児、幼児の他にも、子どもに対して使われる言葉は複数あります。たとえば「赤ちゃん」は小さな子ども全般を指して使われる場合が少なくありません。また、小児は新生児から思春期まで幅広い層が該当します。児童は、満18歳未満の子どもです。少年は、児童福祉法では小学校に入学してから18歳に達するまで、少年法では20歳未満となります。
※参考:
まとめ
子どもを表す言葉はさまざまあり、それぞれ定義が異なります。一般的な定義と各施設における定義が異なる場合もあるため、それぞれのシーンにおいて確認が必要です。お子さまの成長は目まぐるしく、それぞれの段階において大きな違いが見られます。
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