2歳児が寝ない原因とは?お子さまがなかなか寝つかないときの対処法
2歳児を子育て中のご家庭では、「子どもが寝てくれない」と悩むケースが少なくありません。毎晩のようにお子さまの寝かしつけに苦戦していると、おうちの方も疲労やストレスがたまってしまうでしょう。
本記事では、2歳の子どもが寝ない原因や、お子さまが寝ないときの対処法を解説します。
目次
赤ちゃん~幼児期の睡眠の特徴
生後1か月くらいまでの赤ちゃんは、短い睡眠サイクルを繰り返しながらほとんど一日中眠っています。成長とともに昼・夜の区別がはっきりとしていき、1回当たりの睡眠時間は長く、1日に必要な睡眠時間は短くなっていきます。
しかし、1~2歳はまだまだ睡眠時間を多く確保する必要があり、たいていの場合は昼寝が欠かせません。3歳以降になると、夜の睡眠時間だけで事足りるケースが増えていきます。多くの場合、5歳ごろには昼寝を必要としなくなります。
ただし、睡眠の傾向には個人差があるため、これに当てはまらなくても過度に心配する必要はありません。
2歳の子どもが寝ない主な原因
子どもが寝ついてくれない原因はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます。
お昼寝が長すぎる
昼間に長く寝すぎることによって、体内時計が乱れている可能性があります。
また、長時間の昼寝により日中の活動量が不足し、おやすみの時間になってもエネルギーがあり余ってしまっている可能性も考えられます。
おうちの方の生活リズムの影響
おうちの方が眠っていないと、自分も眠りにつけないというお子さまもいます。お子さまを寝かしつけるときは、できるだけおうちの方もそのまま一緒に眠るのが理想的です。
日中・就寝前の刺激による興奮状態
テーマパークへのお出かけや保育園での遠足行事など、日中の刺激が多かった日は、興奮して寝つきが悪くなることがあります。就寝前までテレビや動画、スマートフォンのゲームなどを楽しんでいると、それらが刺激となり脳が興奮してしまう場合もあるでしょう。
また、テレビやスマートフォンの液晶から発せられるブルーライトも、睡眠にマイナスの影響を及ぼすと考えられています。
成長過程における特性
一般的に、2歳はいわゆる「イヤイヤ期」のピークとされています。イヤイヤ期の子どもは、保護者に寝ることを促されても抵抗し、そのときやりたいこと(遊び)を優先しようとします。
また、2歳ごろは食べる量も増えて、赤ちゃんのころと比べると一気に体力もつく時期です。これにより、夜になってもエネルギーが有り余って、寝つきが悪くなる子どももいます。
2歳の子どもが寝ないときの対処法
お子さまがなかなか眠ってくれずに困っている人は、次のような方法を試してみましょう。
お昼寝の時間は1~2時間程度にする
お昼寝に必要な時間は子どもによって異なりますが、基本は1~2時間が目安です。
また、お昼寝はなるべく12時半~14時半の間としましょう。15時以降もお昼寝をしていると、夜の寝つきが悪くなってしまう可能性があります。
日中の活動量を増やす
赤ちゃんのころより体力が増した分、昼間の活動量を増やしてエネルギーを発散させてあげることが大切です。公園で追いかけっこをしたり、家のなかでも身体を動かす遊びを取り入れたりと、日中に体力を消費することがスムーズな入眠につながります。
ただし、就寝前に身体を動かすと、かえって寝つけなくなってしまう場合もあるので注意しましょう。
寝る場所の環境を整える
お子さまが安心して眠れるよう、寝る場所をリラックスできる環境に整えてあげることも大切です。
室温は、夏季で25~28℃、冬季で17~22度が目安です。湿度は40~60%を保てるように調整しましょう。照明は暗めが好ましいです。
気になる音があると眠れなくなってしまう場合もあるので、生活音や外からの音にも注意する必要があります。
おうちの方が先に入眠する
お子さまがどうしても寝てくれないときは、おうちの方が先に眠ってしまうのも手段のひとつです。おうちの方のリラックスしている雰囲気が伝わると、お子さまも安心して眠りやすくなるでしょう。
また、おうちの方も早く寝て、その分早く起きれば、寝かしつけに時間をかけるよりも自分の時間を確保しやすくなります。難しい場合は寝たふりでもよいので、お子さまと一緒に寝る態勢に入ることが重要です。
おやすみ前のルーティンでスムーズな入眠を促進
お子さまがスムーズに入眠できるようにするためには、おやすみ前のルーティンに気を配る必要があります。
就寝ルーティンの重要性
お風呂に入る→パジャマを着る→トイレに行くなど、おやすみ前に決まったルーティンがあると、お子さまの意識が眠りに向かいやすくなります。
寝る時間と起きる時間を一定にして、就寝前20~30分は毎日規則正しく同じ行動を繰り返すとよいでしょう。継続することにより、お子さまの体内時計が整う効果も期待できます。
お風呂は就寝の1~2時間前に
お風呂に入るタイミングにも注意が必要です。体温が上がっている状態では寝つきが悪くなりやすいため、就寝直前の入浴は避けましょう。
体温が一旦上がって、下がるときに眠気が促進されます。そのため、お風呂は就寝の1~2時間前くらいに入るとちょうどよいでしょう。
おやすみ前の読み聞かせや子守唄も効果的
絵本の読み聞かせや子守唄などでお子さまをリラックスさせてあげると、スムーズな入眠につながります。
ただし、話が面白くて夢中になってしまう絵本や続きが気になる絵本は、かえって目がさえてしまうこともあります。寝かしつけとして絵本を読み聞かせるなら、静かでおだやかなトーンの話や、ハッピーエンドで終わるものがおすすめです。
また、壁や天井に映像を投映しながら読み聞かせができる絵本プロジェクター(Dream Switch)を活用してもよいでしょう。絵本プロジェクターなら、おうちの方とお子さまが一緒に寝転んだ状態で、絵本の読み聞かせや、子守唄を聞かせられます。
寝つきをよくするために摂取したい栄養素
スムーズな入眠を促すためには、次のような栄養素を摂取するとよいと考えられています。
トリプトファン
トリプトファンはアミノ酸の一種で、「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの生成に必要な栄養素です。体内では合成できないため、食事からとらなければなりません。
トリプトファンが多く含まれる食品には、乳製品や大豆製品、ナッツ類などがあります。
GABA
GABAは神経伝達物質の一種で、気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる働きがあると考えられています。
GABAが多く含まれる食品には、発酵食品やトマト、かぼちゃやきのこ類などがあります。
カルシウム
カルシウムには興奮やイライラを抑える働きがあるため、スムーズな入眠に役立つでしょう。
カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚などに多く含まれます。乳製品や大豆製品にはトリプトファンも多く含まれるので、寝つきをよくするという意味では一石二鳥です。
子どもの寝かしつけに関する注意点
お子さまの寝かしつけに苦戦している人は、次のようなポイントに注意してみましょう。
焦らず、落ち着いて見守る
お子さまがなかなか眠ってくれないときは、焦らず、リラックスした様子を見せることが重要です。
お子さまは、おうちの方の感情を敏感に察知します。イライラしている気持ちが伝わると、余計に眠れなくなってしまうでしょう。
なるべくイライラせずに済むよう、寝かしつけの後に家事や趣味などの予定を作らないことも大切です。また、寝かしつけることを諦め「いつかは寝るだろう」とゆったりとかまえて、お子さまが自然に眠くなるまで待つという方法もあります。
言葉でただ「寝なさい」と伝えても効果は期待できない
子どもは「早く寝ないと明日に響く」ということを体感で理解できません。2歳ごろはイヤイヤ期のさなかでもあり、おうちの方が「寝なさい」と言葉で伝えても、効果は薄いと考えられます。
ここまで紹介した内容を参考に生活リズムや環境を整えたうえで、なかなか眠ってくれないお子さまに声かけをする場合は、「明日もいっぱい遊ぶために、しっかりおやすみしようね」など、眠ることのメリットを伝えてあげるとよいでしょう。
2歳児の睡眠に関するよくある質問
最後は、最適な睡眠時間や睡眠不足による影響など、2歳児の睡眠に関するよくある質問にお答えしていきます。
2歳児の睡眠時間はどのくらい必要?
2歳児の睡眠時間は、お昼寝も含めて11~14時間が推奨されています。
必要な睡眠時間には個人差があり、短い睡眠時間でも問題なく生活できる子もいるでしょう。ただし、睡眠時間が十分であるわけではなく、単に眠れていないだけの可能性も考えられます。できるだけ推奨時間に近づける努力は必要です。
睡眠時間が不足しているとどのような影響がある?
睡眠不足の状態が続くと、お子さまの心身の発育や健康に悪影響が及ぶ可能性があります。骨や筋肉の成長に欠かせない成長ホルモンは、入眠後1~3時間の間に多く分泌されると考えられているためです。
睡眠時間を十分確保し、眠りの質を高めることは、お子さまの健やかな成長につながります。
早寝・早起きの習慣は必要?
人間の身体には「概日リズム」という周期的なリズムが備わっています。
しかし、この概日リズムは地球の1日24時間の周期より少し長いので、身体のリズムと地球の周期は徐々にずれていってしまいます。身体のリズムを地球の周期に合わせるためには、毎日規則正しい時間に寝起きし、「朝は太陽の光を浴びる」「夜遅くまで明るいところにいない」という習慣を保つことが重要です。
まとめ
2歳になると、赤ちゃんのころと比べて体力がついてくる子どもが多く、イヤイヤ期ということもありスムーズに眠ってくれないケースが増えてきます。お子さまの寝つきをよくするためには、生活リズムと眠る環境を整えることが大切です。また、お子さまがリラックスできるよう、絵本の読み聞かせや子守唄なども取り入れてみてください。
株式会社サンリオが提供する幼児・小学生向け英語教材「Sanrio English Master」には、絵本プロジェクターの「Dream Switch」が含まれています。壁や天井に映像を映しながら英語絵本の読み聞かせができ、おやすみ前の時間に無理なく英語に親しむことが可能です。
お子さまが自然と英語を好きになれるようなエンターテイメント性の高い教材で、かわいらしいキャラクターたちと一緒に、楽しみながら英語に触れられます。
※Dream Switchは株式会社セガ フェイブの登録商標です。